表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
博愛国家  作者: りとかた
第6章 魂の行先
24/56

4

「ほーんと、おめらよ。人間のくせになんで山で痴話喧嘩してんだ。カフェでやってろや。」


ブツクサ文句を言うリクガメの後ろを2人は黙ってついていく。

豊虫は何度か質問をしてみたがその度に怒られたので話しかけることをやめた。


三男雄と豊虫は気まずい空気を漂わせながらリクガメのこぼす愚痴をただ聞き流していた。


「あのよー。オラばっか喋ってるやないか。つまらんやつやの〜。」


「すいません。」


「はー、つまらんつまらん。人間はつまらんなぁ。」


険しい山を軽々とリクガメは登っていく。

途中岩に生えた苔に足を滑らせた豊虫を三男雄が手を取り引っ張る。

なんとか体勢を整えた豊虫は礼を言う。


「ありがとう。」


「ううん。」


2人の淡白なやりとりを見てリクガメはため息をつく。


「おめらよ、ほんと救えねえな。はよ来い。間に合わんくなるぞ。」


2人は急かされながら黙々と山を登っていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ