表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
博愛国家  作者: りとかた
第6章 魂の行先
21/56

1

三男雄との一件があってから2ヶ月が過ぎようとしていた。

彼は相変わらずクラスのみんなから好かれていて忙しそうにしている。


豊虫は物怪という存在が確かに存在しているかもしれないという事実から以前のようには三男雄と付き合えなくなっていた。


「ほーうちゅ!帰ろ、帰ろ、お家に帰ろー。」


「ご、ごめん。今日は山の方に呼ばれてるから…。」


そういえば彼がついてくることはない。

先生を恐れているからだ。


「今日はって。最近毎日じゃん。んね〜、1日くらいいいじゃん?動物話もいっぱい溜まってんだろ〜?」


困ったような顔をしながら豊虫は壁にかかっている時計を見る。


「あ、しまった!もう行かないと!ごめん、本当にごめん!また今度!」


「あ、豊虫…」


三男雄が何かを言い出す前に豊虫は教室を飛び出す。


彼が嫌いになったわけではない。

むしろ大事な友達だと今でも思っている。

しかし、それよりも恐怖が勝ってしまいずっと気まずい状況が続いていた。


きっと三男雄はきちんと説明をしようと話しかけてくれてるのかもしれない。

しかし、それを聞く度胸が豊虫にはなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ