父の背中を見てみたい
とある普通の骨の話
どうしてこの世界は
親愛なる魔王様を苦しめるのだろうか
魔王様は勇者とかいう人族に
常に命を狙われている
魔王様だけでなく
そのご家族や仕える私達配下も同様に
幸いにして数代前の初代魔王様が
この魔王城周辺に結界を張って下さり
そこより中には今のところ入ってきてはいない
以前魔王様とお話しする機会があり
気になってお聞きしたことがある
「魔王様
魔王様はあの勇者という人族達に
なにか恨まれることをしたのでしょうか?」
「いや?
恨まれるどころか名前も顔も知らんぞ?」
ならなぜ??
魔王様は勇者の存在から身を隠し
お住いの城から一歩も出ることなく
最愛なる王妃様とお子様達と
仲睦まじくお暮らしになっておられる
配下の我々にすら家族のように
おはようと手を挙げて挨拶されるほど
親しみやすい我が主
そんな魔王様がなぜその御命を狙われているのか?
私は知りたい
愛すべき魔王様
そして陛下のご家族
我が同胞達
皆が怯えなければならない勇者とは
人族とはいったいなんなのかと
どうしてこの世界はこうなのかと
ゆえに私は旅に出る
なぜ勇者が人族が我々の平穏を脅かすのか
それを知るために
そしてその記録をここに記すとしよう
私の旅路がこの疑問を解決してくれるであろうことを祈るばかり
『どうしてこの世界は』
そんな題がつけられた一冊の古びた分厚い日記
それを先月亡くなった父の書斎から見つけたとき
僕の人生は大きく変わっていくことになった
某書き物アプリで書いたものですが
せっかくだしと記録がてら投稿してみました
サイトの使い方も分かっておらず
書き方の所作等も分かっていない素人なので
おかしい、読みづらい等あると思いますが
文才のない素人だからとご了承ください