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⑥不倫疑惑

今日は土曜日。


天気晴れ。


雲一つない晴れだ!


今日は土曜日でみんなお休みだからまだみんな寝てる。


我輩はいつも通り早起きなので、ワンワンと大きな声で吠えて皆を起こそうとがんばる。


すると、母ちゃんが起きてきた。


「吉田さん朝からうるさいわねー。エサあげるから静かにしなさいよ。」


母ちゃんがエサを入れてくれたので、我輩はがっついた!!


母ちゃんが博史の様子を見に行くと、すっかり熱が下がっているようだ。


よかった。。。博史には元気でいてもらわなくちゃな。我輩が遊んでもらえないしな!


父ちゃんも起きてきた。


「博史はどうだ?」


「もう熱もないみたいだから大丈夫だと思うわ。」


「そうか。それならよかった。」


「よしっ!吉田さん散歩行くか!」


行く行くー!ワンワン!


今日は父ちゃんが、散歩に連れていってくれる。うれしいワン!


父ちゃんは毎週土曜日健康の為、ウォーキングも兼ねて我輩を散歩に連れていってくれるのでかなり遠出をする。


なにやら、父ちゃんがスマホを見ながらにやけている。。。


あやしいぞ。ワンワン!


しばらくすると、電話がかかってきた。どうやら駅で待ち合わせをするらしい。。。


駅に着くと若い女性がこちらに向かって手を振っている。


誰なんだ?この女の人は?!


「この子が、吉田さん?かわいいー!よろしくね。」


我輩はなんだか、かわいいと言われてうれしかった。


でも、この女の人はだれなんだ??まさか父ちゃんの愛人?!


じーっっ!!我輩はこの女の人を睨み付けて吠えた!ワンワン!


「コラコラ!吠えるんじゃない!」


父ちゃんに怒られてしまった。


しゅん。。。


そのままこの見知らぬ女の人を連れて30分ほど歩き回り家の前に着いた!


えっ!!家に入るの?!母ちゃんがびっくりしちゃうよ!


ところが、母ちゃんが出てきて


「えみちゃん久しぶりねー」と言った。


知ってる人なの?だれなんだ??


「お久しぶりです。しばらくお世話になります。」


美加子が起きてきた。


「えみ姉ちゃん久しぶりー。どうしたの?」


「こちらに1ヶ月ほど仕事で来てて、どうせならここに泊めてもらおうかと思っておじさんとおばさんに相談したらOKもらったの。」


「やったぁー!」と美加子が叫ぶと母ちゃんが


「えみちゃんはお仕事で、来てるんだから邪魔したらダメよ!」


「はぁーい。。。」


どうやら、えみちゃんは父ちゃんのお姉さんの娘さんで長期出張でこっちに来てるらしい。。。


我輩はえみちゃんに合うのは初めてだった。


父ちゃんの愛人かと思って焦ったが、よくよく考えると父ちゃんがこんな若くてキレイな女性にモテるわけないか!


あっ!!ちなみに、母ちゃんがキレイでないとは言ってないぞ!

若い頃はきれいだったらしい(笑)


しばらく賑やかな日が続きそうだ。


今日の夜はえみちゃんの歓迎会をするらしい。我輩も楽しみだ!


母ちゃんと美加子が買い出しに行くので我輩も着いていくことになった!


なんだかワクワクするな。


あっ!!また、スーパーの前で柵に繋がれて待たされるんだった!我輩はこの時間がとってもキライだ!


早く戻って来ーい思っていたらすぐに美加子だけ出てきた。


どうやら自分専用のお菓子をかごに入れるとすぐに出てきたらしい。


「吉田さん一緒に遊ぼー!」


すぐに柵からはずしてもらい、美加子と走り回っていた。今日はたくさんお外に出れて楽しいー!ワンワン!


買い物が終わり家に帰るとすっかり元気になった博史も起きてきた。


「おはよー。えみ姉ちゃん来てたんだ!」


「しばらくお世話になるからよろしくねッ」


「そうなんだ!やったぁー!」


えみ姉ちゃんは藤巻家の人たちに人気があるらしいな!


我輩のライバルになりそうだ!我輩は負けないぞ!


博史を取られるのは嫌だ!


我輩は博史に駆け寄りクンクンした。


「何、甘えてるんだぁー!心配してくれてたのか?あとで遊んでやるからな!」


そう言うと博史は楽しそうにえみ姉ちゃんと話をしている。


我輩は嫉妬した。。。


ふてくされてるとえみちゃんが我輩をワシャワシャしてくれた。


とても、気持ちよかった。えみちゃんはいいやつなのかもしれない。


なんだか、焼きもちを焼いていた我輩は恥ずかしくなった。。。


夕方になると、博史が「吉田さん散歩行くぞ」と言うと、美加子とえみちゃんも一緒に来ることになった!


近くに広い公園があるのでそこで3人と1匹でフリスビーで遊んだ!


とても楽しかった!


家に帰ると何やらいい匂いがするぞ!どうやら、今日はすき焼きらしい。


いいなー。我輩も人間になりてぇー!


だが、今日は特別に母ちゃんが我輩のエサ箱にお肉を入れてくれた!やったー!


我輩はまたまた喜びの舞を踊ってしまった。


それを見たえみちゃんが爆笑していた。


「こんな変な踊りする犬初めて見たー!超かわいいー!まるで人間みたいだね」


我輩も人間なら藤巻家の人たちと話をしたり一緒に同じ鍋をつついて食べたりすることもできるのになぁーと思っていた。。。


なんだか切ない気持ちとうれしい気持ちで複雑だったが、なんだかんだ今日もとってもいい日になった。


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