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②新発見

今日は火曜日。


天気は晴れ時々曇り。


今日も父ちゃんは仕事。博史と美加子は学校。


今日、博史は約束通り早起きをして、我輩に1番にエサをくれた。


我輩は喜びの舞を踊って見せた。


博史は我輩を見て「吉田さん、変な動きしてやがる」と言って笑っていた。


他の家族も我輩を見て笑っていた。


今日も楽しい1日になりそうだ。


みんなが出掛けたあと、母ちゃんはいつも通り顔を塗り塗りして、我輩をお散歩に連れていく準備をしていた。


今日もかわいこちゃんに会えるかなぁ?!楽しみだなぁ~。


だが、今日はなぜか母ちゃんがいつもの公園に行かず別のところに来た。。。


なんだよぉー。メリルちゃんに会えないだろぉ!ワンワン!


どうやら帰りに買い物をするらしく、そのついでに今日は別のコースを通ったらしい。


我輩はスーパーの前の柵に繋がれた。。。ワンワン。


不安になって吠えてみた!


「すぐに戻ってくるからいい子にして待ってるんだよ。」


我輩は昔のことを思い出した。


この台詞に聞き覚えがあったのだ!!


そうだ!我輩が捨てられた日のことだ。あれは、雨がざーざーと降っている日のことだった。


我輩の飼い主は我輩を飼ってまもなく、引っ越しすることになり、引っ越し先では犬が飼えないらしく泣く泣く公園に置き去りにされたのだった。


その時の我輩はまだ子犬だったので「すぐに戻ってくるからいい子にして待ってるんだよ」と言われ大人しく待っていた。

だが、いっこうに飼い主は帰ってこなかったのだった。。。


あの時、博史に助けてもらえなければ本当に我輩はどうなっていたことか。今思い出しても恐くなる。


まさか、母ちゃんもそのつもりで我輩をここにつないだのか?我輩が不安に借られていると、生け簀かない高飛車なばかいぬしとバカ犬がやってきた。


我輩を見て鼻で笑いやがった!本当にムカつくぜ!ワンワン!


強く吠えてやるとバカ犬も吠え返してきやがった!ワンワン!


ばかいぬしまでこんなこと言ってきやがった。


「コロンチャンたら、こんな汚い犬の相手しないの!」


何がコロンチャンだぁ!バーカバーカ!いいもん食い過ぎでコロンコロンのコロンちゃんじゃねーか!ワンワン!


我輩は言ってやった!大満足だ!ワン!


バカ犬と暇潰しをしていたら母ちゃんが帰ってきた。


「吉田さんごめんねー。お待たせ~。さー帰ろう。」


母ちゃん。。。待ってたよ。ワン!


あ゛ー今日はなんだか疲れたなぁー。。。


とりあえず、お昼寝タイムだな!美加子が帰ってきたら遊んでやらないといけないからな。


-------


「ただぃまぁー!」美加子が帰ってきた。


お帰りー!ワンワン!!


美加子がいつも通り我輩をワシャワシャしてくる。


我輩をもしっぽをフリフリする。


だが、美加子は今日は友達と図書館に行くらしく我輩をお散歩に連れていけないそうだ。


我輩は耳を垂らしてクゥーっと悲しい声で泣いてみたが美加子は、「吉田さんごめんね。」と言い残してさっさと行ってしまった。


つまんねー。我輩がすねていると博史が帰ってきた!


我輩は元気よく吠えてみた!ワンワン!


博史は我輩を無視して「母ちゃんおなかすいたー。おやつー。」

と言っている。


犬と言うものは悲しいものだ。。。


すると、母ちゃんが博史に「おやつ食べたら吉田さんお散歩に連れていってあげなさいよ!」と言うと博史は少しめんどくさそうに「わかってるよ!」と言った。


久しぶりに博史とのお出掛けで我輩はテンションが上がっていた。


博史はめんどくさそうに我輩をお散歩に連れてでた。いつもの公園に向かう。我輩はう◯こがしたくなった。すると、博史が「吉田さんう◯こするのー?」とだるそうに言ってきた。これは、犬とはいえ、生理的な現象なので仕方のないことだ!博史すまん。我輩はそう思いながらう◯こしていると、あろうことか、メリルちゃんがいたのだ!


ガーン!!見られてしまった。。。犬でもう◯こしているところはさすがに他の犬には見られたくない。まして、好意を持っている相手には尚更だ!オワッター。。。


我輩はションボリと耳を垂らして下を向いていると、メリルちゃんもう◯こをし始めた!


なっなんと!!堂々とした姿に我輩は惚れ直してしまった!メリルちゃんはスンっと私のう◯こどーよ?と言わんばかりの顔で我輩を見てきた!我輩の心がキューっと締め付けられた。


我輩は自分がなんてちっちゃいオス犬なんだと少し恥ずかしくなった。


博史はメリルちゃんを見て「今って犬がう◯こする時間なのかよー。あっちでもう◯こしてやがるな!」とのんきなことを言っていた。


そして我輩は博史と楽しい時間を過ごしてお家に帰ったのだ!


父ちゃんが帰ってきた!今日はなんだか、少し酒臭いな。いいことがあったらしくほろ酔い気分で帰ってきたらしい。


我輩の方に近づいてきた!うわぁー!やめろー。こっち来るな!

ワンワン!我輩が必死で来るなアピールをしたのにも関わらず通じるわけもなく父ちゃんは、いつも以上に我輩をワシャワシャする。


くっせー。父ちゃん酔っぱらうとめんどくせーんだよ。我輩を相手に今日あった出来事を話し始めた。それも同じことを3回は繰り返す。まったくもー。めんどくせー。


見かねた母ちゃんが、「あなた、吉田さんが嫌がってるわよ!さっさとお風呂入って来なさいよ。」と言ってくれたので、父ちゃんはしぶしぶお風呂に行った。


ふぅー。やっと解放されたぜー!さすがナイス母ちゃんだ!


今日もなんだかんだあったけどいい日だったな。

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