二枚目のカード 6
学校に着いたよ。
箒から飛び降り華麗なる着地!
「とう!」
みかん選手100点満――
グキッ!!
「うぎゃッ!!」
ビターン!!
落ちてた小石で足を捻ったわたし。
盛大に転んで顔面ダイブ。
ふえーん……これじゃあ減点だよ~⤵⤵⤵
やっぱり首輪が不幸を呼び寄せてるっていうのは本当なんだ。
早く美咲先生を探さなきゃ。
「小学生相手に大人げないぞってビシッと言ってやるんだから!」
ビシッ!
「おい、待てと言ってるだろプリンセス!」
「あ! シンク……ど、どうしたの!? う、それになんかくさい」
全身ズタボロ、茶色い何かにまみれている。
やだ……。
ばっちぃ、えんがちょ。
「キミが猛スピードで駆け抜けるから不幸を全部追い越してんだよ! 追い越された不幸が全部こっちに流れて来てんだよ!」
「…………?」
「だから、キミがさっき通って来た道で汚水管が爆発した! それをキミが避けたせいで俺が被ったんだ!」
「え? じゃあ、その茶色のってうんこ?」
「ああそうだよ!!」
「じゃあ、うんにまみれて見舞われたんだね」
「うるせえな。とにかくキミが動き回るとみんなが巻き添えを食らうんだ! 見ろ!」
じー……。
「違う! 俺の顔じゃなくて校門の外を見ろと言ったんだ!」
「見た」
「どうだった?」
「あっちのコンビニエンスストアに車が突っ込んでる! ヤバいと思う!」
「あれもキミのせいだからな」
「――ッ!?」
絶句。
からの驚愕。
「分かっていただろ! こうなる事くらい!」
ムッ!!
「キミはもう動くな! ここで大人しく待ってろ! いいな?」
ビシッ!!
敬礼のポーズ。
からの~。
にっこりスマイル。
「ニコッ♡」
「いや、やっぱり一緒に来るんだ。キミは何を仕出かすか分からないからな」
「えー……。もーしょうがいなあ。でもあんまり近寄らないでよ。シンク臭いんだから」
◇ ◇ ◇
手洗い場のホースでシンクに水をぶっかけてあげた。
汚物はそれなりに洗い流せた。
でも鼻をつく臭いは消えることはない。
美咲先生がいるであろう職員室を目指すシンク。
その後ろをずーっと離れた所をわたしはついて行く。
でも臭いが消える事はない。
漂う悪臭に今もなお慣れない事に悔しさと悲しさが込み上げてくる。
「うええええん! 臭いよおおおお!!」
涙が止まらなくなった。
「おい泣くな! まったく、誰のせいでこんな事に……」
シンクは職員室のドアをガラッと開ける。
なんか驚いた顔してる。
「え、なになに? どうしたの?」
「これは……。俺がやられたあの時と同じ……」
「え? それってヤバい敵に襲われ――」
!?
背後から誰かがわたしの身体を抱き上げた。
「きゃあ!!」
「プリンセス!」
「シンク!」
「来るな!!」
わたしを抱えた人物は刃物をかざす。
その人物は……。
美咲先生だった。




