絶対に許せない相手 エピローグ
目が覚めると、わたしは病院にいた。
「みかん!」
ママが叫ぶ。
「ここはみかん? わたしは病院?」
とりあえず景気に小ボケをかました。
「何馬鹿なこと言ってるの!? もう、本当に心配したんだから!!」
わたしは雪丸と一緒に道端に倒れている所を通報され、救急車で運ばれたらしい。
外傷は酷かったけど、不思議と内部の損傷は無かったんだって。
変身したらタフさが増すことを改めて実感した。
因みに雪丸は動物病院送りになったけど、もう全回復してるらしい。
夜の病室で……ふと、カードにお礼が言いたくなった。
「ねえ、お姉さん。わたしを魔法少女にしてくれてありがとう」
するとカードが声を発する。
「お礼を言うのは寧ろ私の方です。私は邪悪な者に使われることは本望ではありません。私の所持者があなたで本当に良かった」
そこまで持ち上げられると少し照れる。
「あ、そうだ! 聞いても良い?」
「何でしょうか?」
「前々から聞こうと思ってたんだけど……もし戦闘中にわたしが『美人のお姉さん助けて―』って言ったら何か手助けとかしてくれたりする? 必殺技がもう一度撃てるようになる……みたいな」
「うーん、そうですねえ……。みかんさんが変身中の間はあなたに魔力を注ぐことで精一杯ですから……あ! 強いて言うなら」
「強いて言うなら?」
「一生懸命、応援します」
「そっかー」
ある意味、期待通りのオチだった。




