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絶対に許せない相手 7

 男の足元が強く光ると、大きな穴がぽっかり空く。


「チッ! くそがああああ!!」


 男が落下していく――。


 でも、まだだ。まだ男は諦めていない。


 男の視線がこちらを向こうとしている。


 今度はわたしと立ち位置を入れ替えようとしている。


 わたしは咄嗟に叫ぶ。


「スライム君お願い!!」


 わたしの声に反応した鼻血スライムが瞬時に男とわたしの狭間に入り込む。


 わたしはステッキを野球のバッターのように構えると、思いっきりスイングする。


「食らえええええ!!」


 その瞬間スイングの軌道上に男が現れた。


 ステッキが男のすねに直撃した。


「ぐああああ!!」


 男は怯む。


 わたしは自身の身体から流れる血液を手のひらに着けると、男の顔面に擦り付けた。


 血液を絵に見立てて念じると、男の顔面がみるみる変形していく……。


 そう、福笑いのように顔面をぐちゃぐちゃにしてやった。


「てめえ! 俺に何をしやがった! ちくしょう! 焦点がうまく合わねえ。もう何でも良い、とりあえずこの場は逃げるんだ」


 瞬間、男が猫に変わった。


 また立ち位置を入れ替えたんだ。


 すると、後方から聞こえる凄まじい衝撃音。


 振り返ると、男はトラックに跳ねられていた。

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