憧れの魔法使い エピローグ
不思議なカードは全部で5枚。
全てを手に入れた人は何でも願いを叶えられるんだって。
今、世界のあちこちでカードを巡る争奪戦争が起きてるらしい。
その内1枚をわたしが持っているという訳だ。
でもほんのちょっと前まで、なんと4枚のカードを持っていた人物がいた……。
そう、わたしのお姉ちゃん(?)である日向柚希だ。
でもお姉ちゃんという響きにはなんか違和感がある。
「わたしは一人っ子のはずなんだけど……」
思わず声が漏れた。
「みかんさんがそう思うのは当然です。柚希さんは最期の足掻きに禁術を使いました。その代償に自身の存在を失ったのです」
「え? その人死んじゃったの?」
思わず聞き返した。
「もっと質が悪いかもしれません。そもそも彼女は最初からいなかったことにされたのですから」
正直、カードのお姉さんが何を言っているのか分からなかった。
「現にみかんさんも雪丸君も彼女のことをよく覚えていないでしょう」
「「確かに」」
雪丸と台詞が被った。
「あ、でもカードのお姉さんは何でその人のこと覚えているの?」
「ああ、それは前にも言ったかもしれませんが……私が特別な存在だからです」
なるほど……。
「じゃあ、わたしが憧れの魔法使いを覚えていたのはなんで?」
すると雪丸が口をはさんだ。
「あ! ほら、あれじゃねーか。姉妹の絆ってやつ?」
「えー、なんかテキトー」
ってな訳で、わたし決めた!
わたしは絶対に不思議なカード5枚を手に入れてみせる。
そして願いを叶えるんだ。
影うすになっちゃったお姉ちゃんに、存在感を取り戻してあげるの!!




