本の魔法使い 3
「で? お子ちゃまでガキな僕ちゃんがわたしに何の用?」
「子供扱いの三拍子やめろ! オレはエリートなんだよ! 少なくともてめえの一億万倍は知的で聡明なんだからな!」
僕ちゃんは腰に手を当てふんぞり返る。なんか可愛い。本当に怖がって損した。
「じゃあ、知的で聡明なエリート僕ちゃんに問題」
「おう! 何でもこいや」
「太郎君は115円を持ってお使いに行きました。途中立ち寄った百円ショップで面白消しゴム(110円)を見つけたのでついつい買っちゃいました。おつりはいくらでしょうか?」
「なんなんだその問題は! 太郎、ちゃんとお使いしろよ!」
「それが答えで良いの? 因みに間違ってるけど……」
「うるせえ、そんな訳ねーだろ! 答えは五円だ!」
「ぶぶー、残念でしたー。ピッタシで支払ったからおつりは無いが正解ですぅ」
「てめえ、騙しやがったな! きたねーぞ!!」
地団駄を踏む僕ちゃん。
「なに僕ちゃんどうしたの? そんなにムキになっちゃって、可愛い!」
思わず鼻で笑うと。
「笑うな! もう一問だ。もう一問だせ。次は正解する」
「えー、しょうがないな。じゃあ、あと一問だけだよ」
わたしは咳ばらいを一つすると、問題を出してあげることにした。
「問題! 1+1は何でしょうか?」
「へ! 簡単じゃねーか! 答えは2……いや、まてよ。こいつがこんなアホみたいに簡単な問題を出す訳ねえ。これは引っ掛けだ。……そうか分かった! 答えは田だ! 1+1=を全て組み合わせると田になるからだ! どうだ!」
「え、正解は2なんだけど……」
わたしはドン引きした。




