狙われた親友 6
全身白塗り状態のわたしはゆっくり男の背後に忍び寄る。
そして――
「かやちゃんに触るなあああああ!!!!!!」
思いっきり金属バットで男の後頭部を殴った。
「ガハァ!!」
男はよろけたが、すぐに振り向いてわたしのことを認識した。
「てめえ、石膏化してなかったのか!!」
男は銃を構える。
わたしはすぐに念じた。
銃から弾丸が放たれた瞬間、わたしの目の前で地面がえぐれ盾に変形――。
弾丸がわたしの所へ到達することはなかった。
そう……わたしは予め庭の地面に絵をたくさん描いておき、念じたらすぐに魔法が発動するようにしておいたのだ。
わたしは一旦身を隠す。
「なめた真似を……だが、所詮は子供の浅知恵。お嬢ちゃーん、出ておいでー! お兄さんはカードさえくれれば優しいお兄さんなんだよー」
男は甘い声を出す。正直、だいぶキモイ。
わたしはふと、あることが気になった。
そういえば、かやちゃんは一体いつ撃たれたんだろう。
男は最初に部屋の窓を撃った。きっと部屋を暗くして窓を開けさせるのが狙いだったのだろう……。結果的に窓は開けなかった訳だけど。
その時に凄い音がしたのをはっきり覚えている。
玄関のドアが撃たれて石膏化した時も凄い音がした。
雪丸が撃たれた時も……。
でも、かやちゃんが石膏化した時だけは衝撃音がしなかった。
なぜ?
それに男はなんで白い手袋をしているの? 他はあんなに迷彩ファッションに拘っているというのに……。
わたしは考えに夢中になっていた。そしてとうとう……。
「みーつけた……」
男に見つかってしまった――。




