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狙われた親友 2
夕方――。
「それじゃあ、そろそろわたし帰るわ」
かやちゃんが立ち上がった。
「えー、もう帰っちゃうの?」
「ちょっと名残惜しいけど……それじゃあ、また来るからね。バイバイ雪丸くん」
「わんわん!」
雪丸もだいぶ犬の鳴き真似が上手くなったなー。
なんて関心をしつつかやちゃんを玄関まで見送る。
「ねえ、みかん」
「なにかやちゃん? あ! もしかして愛の告白!? イェスイェスェスイェス――」
「違ーよ! 百歩譲って雪丸くん連れて来るんだったら、次はわたしの家に来てもいいぞ」
「かやちゃーん!!」
「だから抱き着くなー! 暑苦しい」
かやちゃんが玄関から出ていき、ドアがパタンとしまる。
わたしはしばらく、かやちゃんの余韻に浸っていると――。
「ああああああああ!!!!」
外からかやちゃんの悲鳴!!
わたしは玄関のドアを開けて外に飛び出す。
「かやちゃんどうしたの!?」
そこにかやちゃんの姿は無い。その代わりにあるのは……
「人型の……石膏像?」
それは靴紐を直そうとしているような格好。
どことなくかやちゃんに似ているような……。
でも考えても仕方ない。
「よし! 異常なし!」
「おいー!! それどう見えても異常じゃねーか!!」
雪丸が透かさずタックルしてきた。




