狙われた親友 プロローグ
新年度――。
新たなクラスでかやちゃんを見つけた。彼女はわたしの大親友なの。
「かやちゃーん! 会いたかったよー!!」
「うわ! みかん! 抱き着くな暑苦しい! ってか昨日あったばかりだろ」
「そうだっけ? でもまた同じクラスだなんて……やっぱりわたし達は運命の赤い糸で結ばれてるんだね」
「こっちは呪いの鎖で繋がれてる気分だ……」
朝のホームルーム活動を告げるチャイムが鳴った。
「それじゃあ、わたしは自分の席に行くね。少しの間離れ離れだけど寂しがらないでよ」
「寂しがらねーよ。ほら、さっさと行け」
えーっと、わたしの席は……あ! ここだ。
わたしは自分の席に着くと後ろを向いて手を振った。
「かやちゃん。やっほー」
「席、前後かよ!」
休み時間――。
「そうだ! 今日みかんの家行っていい?」
「なんで? わたしがかやちゃん家行こうか?」
「それだと意味ないんだよ。わたしは雪丸くんに会いたいんだから。あのモフモフ本当たまらないわあ」
「じゃあ、わたしが雪丸連れて、かやちゃん家行こうか?」
「ダメ、あんたいつもわたしの部屋を荒らして帰るから。片付けんの大変なんだぞ」
「お願いー、今日はちゃんと片付けるから~」
「なんであんたは頑なにわたしの家に来たがるんだ」
放課後――。
わたしは一旦自宅へ帰り、即行かやちゃんの家へとやって来た。
ピンポーン!
「はーい、どちら様でしょうか?」
かやちゃんが家から出てきた。
「来ちゃった♡」
「来ちゃったじゃねーよ! 今日はわたしが行くって言ったじゃねーか」
「それじゃあ、今日も愛をはぐはぐしましょうね」
「んなもんしねーよ! で? ……雪丸くんは?」
「お留守番」
「それじゃー意味がないんだよー!!」




