誕生!! 魔法少女ジューシーミカン 9
敵のお姉さんは舌打ちをする。
「ち、まさかこんなガキがカードに選ばれるなんて……」
わたしは気にせず雪丸に駆け寄る。
「雪丸ー! 雪丸しっかりしてー!」
「ああああ! 揺らすな揺らすな! ダメージがデカいんだからー!!」
雪丸は死んだふりをしているだけだった。
「生きてたんだね雪丸ー!!」
「だから揺らすなー!! って、お前……その格好」
「うん。なんか変身しちゃった……」
「そうか、カードに選ばれたんだな」
すると敵のお姉さんがわたし達の会話を遮るように叫んだ。
「こうなったらもうあんたらの茶番に付き合ってられない! 力づくでカードを奪い取るのみ! 塵旋風!!」
また、あの渦が攻めてくる。
「雪丸ー! 雪丸ー! どうしたらいいのー!!」
わたしは雪丸を揺さぶる。
「落ち着け! それから揺らすな! オレが受けたダメージ結構デカいんだから! とりあえず何でもいい! 足元に絵を描け!」
「どうして?」
「いいから、早く描け! 時間がないんだから!!」
「分かった!」
言われるがままに足元に絵を描く。わたしが大好きな蜜柑の絵だ。
「そしたらイメージするんだ。その絵が立体になるイメージを!」
え? イメージ? よく分からないけどこんな感じ?
すると絵が光り出して大きな壁が出来上がった。そう、蜜柑の形をした壁だ。
襲ってきた渦はその壁に衝突し消滅した。




