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愛してるが、言えなくて。




あとどのくらいの時間が

自分に残されているのか


あとどのくらいの願いが

自分に許されているのか


分からない 私には


将来の夢なんか 語り合えなくて

来年の約束すら してあげられなくて


今夜も 他愛もないようなメールを

送ることしかできない


今の自分が 言えることなんて

確かに過ごした 今日しかないから


これからたくさんの出会いが訪れる

あなたに


大好きが 言えなくて

愛してるが 言えなくて


眠りにつく前に あなたの幸せを そっと願うだけ


これからたくさんの明日が待っている

あなたに


大好きが 言えなくて

愛してるが 言えなくて


今日が終わる瞬間に あなたの幸せを そっと祈るだけ


でも 瞬きほどの短さの間に

二人の未来があったかもしれない

そう思えた瞬間もあった


それだけで 幸せだったと思える

もったいないくらいの夢を ありがとう


大好きが 言えなくても

愛してるが 言えなくても


たくさんの ありがとう を伝えたい


あなたとのささやかな日常を

噛みしめながら



最期の瞬間まで 今日を生きる




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― 新着の感想 ―
[一言] とっても美しく切ない詩で、涙が出ます。 自分の望む幸せより、相手の未来の幸せを願い、それを自分の幸せと思う詩い手さんのとても優しく思いやりのあるお気持ちが、強く胸に響きます。 この詩い手さん…
[一言] 主人公は自身にとって重要なことに対して無知であることを認めています。その中で、確信できることをしっかりと探しています。そして、自分の大切な人の幸せ、自らの願いに丁寧に向き合っています。 とて…
[一言] こんにちは。つぶらやこーらです。 拝読しました。 胸が締め付けられる内容でした。 痛みが何より辛く、他に考えたくもなく、家族との面会さえも遠ざけてしまった昔のことを思い出します。 だから…
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