設定資料(ネタバレ注意)
「魔法書に一目惚れして自分で作りたくなっちゃいました」とは「本が好きすぎて最強の魔導書を書いちゃいました」(以下本好き)という作品を原型不明なまでに徹底的に修正したものです。
内容としては本が好きな高校生が異世界転生した先で出会った魔法書を自分で作ろうと奔走する、と言ったもので初めて書いた作品なので修整したい部分が多いので創り直したいと思い書き進めております。
初めにこの世界の設定と登場人物ついてお話しておきます。
「本好き」を先に読んだら面白いかと思いますが、設定の時点で既に色々と修整(魔改造)しているのでこちらだけでも楽しんでいただける……ようにがんばります。
<世界観>
科学ではなく剣と魔法が発展した世界で人、エルフ、魔族などが暮らしている。
魔族と人は一時期仲が悪く、幾度か戦争が起きるほどだった。
自然豊かで石材や木材で作られた建築物が多くみられる。自然にあるものにも魔力が備わっており、それを過剰摂取した動植物は変異することがある。
「魔法について」
主に火・水・風・土・光の五つの属性に分かれる星の最奥から湧き出す魔力を使う技能。それぞれに系統樹のように派生形があり、大まかにしかまとめられないので上級、中級、下級の三段階で分けられている。 「妖精眼」と呼ばれる眼を持つ人は魔力を見ることができる。
「妖精眼について」
普通の人には見えない魔力が見える目。先天的に開眼するものが多いが稀に後天的に開眼するものもいる。魔力が見えるということは相手の魔法を避けやすく、自身の魔法が使いやすくなるということなので多くの魔法使いが研究を重ねたが未だ法則性はわかっていない。
「人族について」
人口が一番多い種族。家名が付くのは貴族か優秀な働きをした者から十代まで。
能力は多種族と比べると平凡だが、強者も多く存在する。
「獣人について」
魔力は少ないが五感が優れている種族。名前は種族名で固定だが、呼び分けのため「二つ名」がある。
獣の耳や尻尾などの身体の一部が人族とは違うがそれ以外で外見に大した違いがないため人族とは昔から仲がいい。
「魔族について」
ドレイ制度があり、貴族の下に眷属がおり、その下にドレイという身分がある。
ドレイと言っても名前だけであり権利が保証されているためのびのびと過ごすことができる。
「エルフについて」
聖大樹と呼ばれる大樹を生活の中心にしており、自然を大切にして暮らす種族。森を長く残すための知識を増やすために他種族と交流しており、特に獣人と仲がいい。
「ドワーフについて」
細かい作業が得意な種族。身体が細く、しかし力は強い。お酒への興味は人それぞれだが多種族より好きな者が多い。
<登場人物>
五行伊織 (エルミリー・コレット)
日本の読書好きの女子高生。転生してコレット候爵家の双子の妹、エルミリー・コレット(以下エル)として異世界に生まれる。
普段は優しく礼儀正しいが怒ると容赦がなくなる。全属性の上級魔法を駆使する。
本が好きで読むだけでは飽き足らず読んだ本の感想を必ず書いて出版社に送ったり自分で執筆したりしていた。
アンリ・コレット
エルの双子の姉。いつも笑顔だがその裏にはエルへの深い愛情と本当の気持ちが渦巻いている。自分たちの敵には一切の容赦をしないためやりすぎてエルに怒られることも。前世の死に方のせいで若干人間不信気味。
戦闘能力は高く、間合いを管理し有利な間合いを取り続けるのが上手い。
レオン・シルヴレン
エルとアンリの幼馴染の公爵家の次男。引っ込み思案でなかなか前に出てくることはないが場の全体を見てアドバイスをしたり必要だと思うものを先に用意したりと観察眼が鋭い。
能力は上の下程度でエルたちの中では平凡だがコントロールに優れ、その時最適な魔法を瞬時に選ぶことができる。
クロノ・アンクレット
アンクレットの第一皇子にしてレオンの親友。王家は代々受け継がれる信仰の力で常人より強いものが多くクロノもその一人。
明るい性格だがどんな時でも冷静さを欠かない落ち着きも持ち合わせている。
マニラ・コレット
国で数少ない四属性の上級魔法を使える魔法使いにしていつもにこやかに微笑んでいるマイペースな優しいエルたちの母。仕事や社交界に関してはとてもまじめで男女ともに人気は高い。
レクス・コレット
エルたちの父親でコレット侯爵領の領主。怒ると怖い父だがマニラのマイペースさに振り回されている。本人はそんな生活も悪くないと思っている。
レイラン
メイド長。仕事をほかのメイドの何倍もこなしながらメイドたちのスケジュールや体調を管理する超人。優しくも厳しいエルたちの第二の母。
シャナン
メイド。明るい性格で失敗も多いがちゃんと反省できるムードメイカー。噂話と甘いものが好き。シャノンは妹。
シャノン
メイド。普段は落ち着いていて感情の変化を抑えているが好きなものや非道な行いを見たときは抑えられなくなる。姉のシャナン同様甘いものが好き。
フィロ
メイド。のんびりした性格で仕事以外でテキパキ動く姿を見た者はいないらしい。なんだかんだで手際はいい。
ピコルナ
サボり魔。よく町に遊びに行っては様々なうわさ話を持ち帰ってくる。情報源は不明。
セス
執事。レクスたちの執務の補佐をしている。心配性で何でも過剰に準備する癖がある。過剰だった分はしっかり活用する。
リリアンヌ・クリスタ
アンクレット魔法学園の生徒会長。クリスタ男爵家の長女で努力で生徒会長になった秀才。
この年では珍しく上級魔法が使える。
ヤマト
日本からの転生者で転生時期は昭和後期。アンクレット魔法学園の学園長で顔が怖いと恐れられているが根は優しいいい人。
ドラン
魔法書店の店主でドワーフの刻印術師。魔法の腕は確かで3属性の上級魔法が使える。
刻印術師とは魔法を紙や石などに刻むことで魔法を使えない人でも使えるようにする技術。主に獣人に重宝される。
イフ
火属性の魔法が得意なエルフの男の子。
熱い心を持ち勝負事が好きだが後先考えず突っ込みがち。
リヴィ
水属性が得意な魔族の女の子。
背伸びをしたがるが失敗に終わることが多い。芯が強く簡単なことではへこたれない。
リヴィは愛称で、フルネームは「ピューロ=オネット=リヴィエール」
イタチ
風魔法が得意な獣人の男の子。
二つ名は「風詠み」で気配や罠などの探知が上手い。クールぶっているが動揺するとすぐ崩れる。しかし本人は隠せていると思っている。
<土地紹介>
「コレット侯爵領」
コレット家が治める街。養蚕業が盛んでこの領の最高級織物を持つことは貴族たちのステイタスとなっている。家の建材は石が多いが石材・鋼材の加工が得意な隣の領「シルヴレン公爵領」との交易が行われているから。「ラフエル」が一番大きな街。
「シルヴレン公爵領」
国内最大の鉱山を保有し、石、鉱物の加工が盛ん。
鉱山の周辺には綺麗な湖や森林などがあり観光地となっている。街では職人の腕を感じさせるしっかりした家が多い。「コルトン」が一番大きな街。
「ウリエーナ」
王都。王都そのものが一つの領でありアンクレット最大の街である。建物の規模が他の領より大きいが自然も多く残っており食料の確保のため多くの田畑がある。国の最高機関が集まる街でもある。