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それは突然




「わが家は、公爵の地位をはく奪されることになった。」

「は?」


今、目の前にいる憔悴しきった顔の父には、昔の自信に満ちた面影はなかった。

いや、顔を見るのはかなり久しぶりだけれども。


私の父―ポージ・クライチェイシー公爵が公爵の地位をはく奪されるような失態をしたとは思えない。

もし、そんなことがあるとすれば、この私が、ある役割を果たしてしまっていた、という場合のみのはず。


そんな、動きを果たしてしただろうか。

ううむ、そんな記憶はないのだが、実は見落としていた可能性も、あるのかもしれない。


そうでなければ、これは修正力という、絶対に外せないものになってしまうのだから。

そんなのは絶対に困る!


だって修正力だったら私、リリアーヌ・クライチェイシー公爵令嬢は処刑されてしまうではないですか!

そんなのは絶対に嫌!嫌疑すらかけられないようにしてきたはずなのにどうして!?


というかはく奪の理由って本当に何!?

許容量オーバーだったのか、ふっと意識が遠くなる。


遠くで誰かが私の名前を呼ぶ、そんな声が聞こえた気がした―。








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