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第1話 覚醒のロリ



『お目覚めですか?御主人様』


巨大なカプセル状の機械の蓋が開き、コールドスリープから目覚めた裸のロリが起き上がる。


「ん…ここは?」


『ここは宇宙船「hakobune(はこぶね)」の船内になります。そして貴方様はこの宇宙船の船長ロリノア様。我が(あるじ)にあらせられます』


ロリノアの質問に答える声が、天井から響き渡る。

しかし、声はすれども姿は見えず。そんな声に対して怪訝な顔をしながらも、ロリノアは質問を続けた。


「私はロリノア…で、貴方は?」


『私はロリノア様を支える為に開発された、メイドロイドのメイシンと申します。以後、よしなに願います』


「メイド…ロイドねぇ。それで、メイシンはどこから話しかけてるのかしら?顔を見せないのには何か深い理由でも?」


『私の姿は先程からご覧になられてますよ?この宇宙船、その全てが私の手足であり、ロリノア様を補佐する為のメイドロイドの一部となります。ですが話がし(づら)い様ですので、人型モードへと移行させて頂きます』


すると床から一体のメイド型のロボが出現。ロボが起動し、目に光が宿ると再びロリノアに挨拶を済ませる。


『では、改めましてロリノア様。このメイシンに何なりとお申し付け下さい』


ペコリと頭を下げるメイドロイドに、ロリノアは一番の疑問をぶつけた。


「まず…私は誰?ここで何をしていたの?」


『はい、お答えします。まずロリノア様は銀河屈指の高い科学技術を持つ「キモオタ星」にて創られました、究極のロリ型人工生命体になります』


「私が…人工生命体?」


『はい。言語機能などの生きる上で必要最低限の知識は、脳に直接インストールされております。目覚めて間もないこの様な状況下に置かれましても、普通に会話が成立するのは偉大なるキモオタ星の科学技術による賜物。機械であり、人工知能のわたくしメイシンとは違い、ほぼ人間と同じ身体のロリ型人工生命体…それがロリノア様になります』


「その人工生命体の私が、なんでこのカプセルの中にいたのかしら?」


そう言うとロリノアは、自身がコールドスリープしていたカプセルをペシペシと叩く。


『それについては少し、話が長くなりますが…よろしいでしょうか?』


「ええ、手短にね」


『ですが、その前に…』


メイシンはガウンを取り出すと、裸のまま仁王立ちをしているロリノアに羽織らせた。





そしてメイシンは語り始める。壮大な極秘プロジェクトであるhakobune計画の、その全貌を!



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