表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/19

第11話 アーグネス星人



メイシンから提案されたブラックルーム対策は二つ。

その内の一つが設備の整った星に行き、小部屋を開けて中身を取り外すこと。もう一つが、ワープによってキモオタ星から遥か彼方へと逃亡すること。


ハーレム創建の頓挫を考えるなら、キモオタ星人以外の星人の助力が必要だと、ロリノアは考えていた。しかし、それは難しいとメイシンが苦言を呈す。



まず、宇宙には銀河があり、その銀河の集まりを銀河団とする。

更にその銀河団が集まり超銀河団が。大小様々な超銀河団が174個、それが超々銀河団として宇宙を形作っているのだ。


そんな宇宙を統べる超々銀河団…そのトップクラスの科学力を持つキモオタ星人の作り上げしブラックルームを解除するには、本当に限られた星のみとなる。


それが可能となる科学技術を有するのは…アーグネス星人。別名、粛清星人とも呼ばれる、キモオタ星人の天敵の様な存在である。


その説明を受けたロリノアは是非にとも、アーグネス星人に助力を仰ぎたいと願い出ようとするが、その口をメイシンが咄嗟に塞ぐ。


『ロリノア様…先程、申し上げましたよね?発言には自重をと…』


「モガモガモガッ!」


口を塞がれ、喋れないロリノアにメイシンがそっと囁く。


『いいですか、アーグネス星人とはキモオタ星人の天敵の様な存在。そこに助力を仰ぐような事を企てたら…間違い無く、キモオタ星人は私達を回収しに動きます。それはもう、迅速に!ロリハーレムなど、粛清星人のアーグネス星人には格好の的となりますから!』



メイシンの説明によると、助力を仰げる星を探すのは難しいとの事。すると自ずとワープによる逃走となるのだが、これにも問題が。


超々銀河団のトップクラスの科学力を持つキモオタ星人にとって、超々銀河団のどこに逃げようとも、その監視下にあるとのこと。

つまり、ワープによっての逃走を試みるなら、今いる超々銀河団とは別の、未発見の超々銀河を目指す事になるのだ。


『我々が到達したこの星は、第151超銀河団にある未開の星。それでも座標はキモオタ星へと情報として伝わっている筈です。これ程の星に到達したにも関わらず、それを捨て…あまつさえ、本当に未知なる宇宙の果てへと旅立つのは自殺行為ともとれます』


助力を願うのも、逃走も難しい。

と、なればどちらも選ばず、目の前の星に降り立ち、いずれ降臨してくるキモオタ星人に対して迎撃態勢をとる。それしか方法は無いのかも知れない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ