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第10話 ブラックルーム



権限譲渡が完了し、メイシンを完全に自身の支配下に置いたロリノア。そこで今後の指針を告げる。


「まず、私の一番の目的は…キモオタ星人のハーレム創建を阻止する事!次いで私を含めたロリ、千一名を安住の地に住まわせる事!」


『了解いたしました。では今後の方針をその様にして進めていくとして…その前に一つ、宜しいでしょうか?』


「む?何か不満でもあるの?」


『いえ、御主人様への不満など御座いません。御主人様の御命令であれば例え火の中、穴の中…何処までも奉仕する所存に御座います」


「いや、奉仕は別にいいんだけど…」


『奉仕を否定される事はメイドにとって、その存在理由を否定される事…ロリノア様は、わたくしめを不要だと仰るのですか!?』


「奉仕の事じゃなくて、言いたい事があるなら早く言いなさいって事よ!」


『はい。実は船内にある、ブラックルームについてですが…』


宇宙船の一階にある、謎の小部屋…それがブラックルーム。

旧世代の飛行機に搭載されている、事故に遭遇した時にフライトレコーダーを保護するのがブラックボックス。それに似た機能だと思われていたのだが…。


『実はあの小部屋には、キモオタ星からの監視の役割を果たしている可能性があるのです』


「は?監視!?いや、可能性って事は…」


『そうです。あくまでも可能性の話…ですが、キモオタ星人の生態から考えますと九分九厘、監視用のシステムかと思われます』


「じゃあ、私達が今こうやってキモオタ星人に叛旗を翻す事は…筒抜けだって事!?」


『そうなります。ですので、発言については慎重に言葉を選ぶよう、自重を…』


「自重しなかったら、キモオタ星人が速攻でこの場にやってくるとか…」


『それもありますが、ブラックボックス内とマザーコンピューターとは直結してますので、わたくしめが遠隔操作によって破壊…もしくは乗っ取られる可能性も、視野に入れておきたいところです』


「ヤバイじゃん!マザーコンピューターを乗っ取られたら、抵抗なんて無意味でしょ!?」


『その為にブラックルームをどうにかしたいのですが、中を見るにも取り外すにも、それなりの設備が必要となり…このままでは情報の漏洩がダダ漏れとなります。まずはブラックルームへの対策が先決と判断します』


メイシンの進言を受け入れ、ロリノアは考える。キモオタ星人の監視の目をいかにしてかいくぐるか、を。



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