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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

気まぐれな短編集

自分勝手な人々

作者: 紫陽花狂歌

「え?この国に仕えろ?」

それは余りにも酷な話だろう。そもそも私が受けるとでも思ったのかな?

いつまでもお花畑な思考しているんだろう?全く。


私の名前は今藤 沙紀。二年前にこの世界に召喚された勇者です。まぁ、勇者とか聖女とか救済者ってよばれます。あ?興味ない?ごめんごめん。話を戻すよ。

二年前に召喚された私は、事態を把握できないまま王様に謁見させられた。

ていうかさ、王様に会わせるなんて馬鹿じゃね?と思うんだよね。だってさ、勇者だとしても安全とは限らないじゃん。そんな危険人物簡単に会わせるの?しかも普通は「もとの世界に帰せ!」とか言いながら責任放棄しない?だってさ、私には関係ないんだよ?この世界を救おうが滅ぼそうが元の世界には何も関係していないんだよ?この世界には守りたいと思う人とか居なくない?

まぁ、閑話休題それはおいといて、当時の私は力がなかったから仕方なく、その場だけ従っているふりをした。すると、王様からこんな言葉を頂いた。

「よく来たな、勇者殿。勇者殿には魔物を纏めている王、魔王を殺めてもらう。」

っていう歓迎の言葉もなく、ただ、自分達の都合だけを押し付けるっていう最低最悪な言葉を頂きました。だから私はこう言ってやった

「王様、魔王を討伐できた暁には願いを一つ叶えて頂きたい。」

いやいやいや、文句とか言えませんって。しかもこの言葉を言った瞬間、「無礼者ォ!」って剣を突き付けられたから。無表情ポーカーフェイスだったけど、内心はやっべぇ、だったから。だけど、以外にも王様は「よかろう」だって。ま、正式な契約ではないから何時でも無効に出来るっていう魂胆だったけどね。

それから私は自分の能力ちからが何なのかを知ることが出来た。何気なく、「ステータスとか出たら便利だよなぁー」と、与えられた部屋で呟くと、出ちゃったんだよね。ステータスがそこにはこう書かれてた


………………

今藤沙紀

年齢 16

身体能力E

魔力E

能力 【異世界語】【勇者】【怪物倉庫】

………………


当時はビックリしたね。びっくりしすぎて椅子からずり落ちたし。まぁ、【怪物倉庫】は思った以上に使えたけどね。

そんなことがあった翌日、召喚されて4日位経ったのかな?まぁその日から地獄という名の訓練が始まった。まず走り込み、そして木刀の素振り、模擬戦、腕立て伏せから腹筋まで、ボディービルダーにさせる気かってくらい鍛えた。そして、魔法学。これは簡単だった。だって日本語だもの。詠唱日本語だもの。まぁ、魔力が低くて使えませんでしたが。そして、毎日のトレーニングに魔法のトレーニングも加わり、1ヶ月程で化け物とよばれる程になった。ステータスもこんな風に様変わりした。


………………

今藤沙紀

年齢 16

身体能力SSS+

魔力EX-

能力【異世界語】【勇者】【怪物倉庫】【全属性魔法】【剣聖】

………………


まぁ、結果的にやり過ぎた。どうしようか?元の世界にはやろうと思えば帰れるし、どうしようかな?でもやるだけやってみようかな?って感じで魔物退治の旅に一人で出た。ん?なんで一人かって?誰かついてきても足手まといだし。【全属性魔法】便利なんだよね。結界張れるし、生活用水だせるし。独り暮らしにめっちゃ便利だ。

そんなこんなで、一人で戦った。てか、戦いにならないんだよね。【怪物倉庫】のお陰で。

この能力が一番チートだった。出会った魔物と強制的に隷属させて自分が持ってる異空間に放り込めるっていう能力。いざとなれば、何時でも呼び出せるし。

それから、ゴブリンとかワーウルフとかゴーレムとかグリフォンとかユニコーンとかドラゴンとかを何体も何十体も何百体も何千体も何万体も捕まえた。片っ端から。生き物を殺すのに抵抗があったから魔物とよばれるものはほとんど【怪物倉庫】に入れた。

そんなことをしているうちに1年10ヶ月くらい過ぎた。そろそろ魔王を倒しにいこう!と決意して障気の森とよばれるところに来た。すると案の定魔物が襲ってくる。片っ端から【怪物倉庫】に突っ込んでいく。そしてようやく魔王の元へたどり着く。とりあえず、【怪物倉庫】に入れる。


こうして、人類と魔王の戦いは終わったのである。だがしかし、勇者わたし人類ばかどもの戦いがはじまった。

まず、私が召喚した国に行ってみた。すると、私と王子の婚約が勝手にされていた。しかしダメ元で

「元の世界に帰りたいです。」

と、言ってみるが、私の国で効率よく使ってやるとかその他イラつく言葉を貰い、とりあえず、「王子と結婚したくありません」と、丁寧語で行ってみると。とりあえずは了承された。

しかし、それから王様の使者から伝えられたのが、

「国に仕えろ。元の世界には帰さない。」

とか言ってきました。そして、冒頭に戻るのです。


「え?この国に仕えろ?」

「はい。」

「よし、帰ろう。」

「は?」

使者の呆けた言葉を言い残して、召喚された場所に行くために転移魔法を使う。

そして、召喚された場所にあった魔法陣を破壊する。いや、本当に良くできてる。魔法陣自体が契約書の役割を果たしているのだから、多分この魔法陣に刻まれているのは召喚と付与と滞在の効果なんだろうね。この魔法陣があるかぎりはどんな方法であろうとも元の世界には帰れない。最悪な魔法陣だね。

そして魔法陣の輝きが消え、そして、自分で送還魔法を使い、今度は私が輝きを放つ。するとそこにいろんな人が入ってきた。

「僕をおいていかないでくれ!愛しい人よ!」

と、第3王子……多分。いや、あんまり話したことないから分からないんだよね。

「貴様!魔法陣を壊してただで済むと思っているのか!」

と、騎士団長

「なんてことをしてくれたんだ!」

と、筆頭魔術師

「帰るなんて許さんぞ!」

と、王様


だから私はこう言った。

「私はお前らが大ッ嫌いだッ!」


そして私は、【怪物倉庫】の魔物を全解放した。

その瞬間。私の視界が切り替わる。元の世界の風景に。

結局は主人公が一番酷い。


主人公

普段は温厚だが、怒ると怖い。沸点は高いほう。好き嫌いがハッキリしてる。


王様

勇者は道具だと思っている。政治手腕はある。


第3王子

主人公の凛とした姿に惚れた。父親に頼んで、婚約してもらう。


騎士団長

視野が狭い頑固者。そのため、まったくモテない


筆頭魔術師

ただの魔法オタク。

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― 新着の感想 ―
[一言] おー、その手があったか……。 いえ、うちで描いた勇者くんは怪物倉庫みたいなスキルがなかったもので、現状復帰に走り回る事になりましたんで。 ただ、開放した後の結末が見られなかったのだけは、ち…
[一言]  え? 魔王も怪物倉庫に入れたんですよね? それを全開放? 王族とか上層部が揃ってるところで? ほぼ瞬殺で国が滅びますよね? 第1・2王子とかが気付いても間に合わず蹂躙されるだけな気が・・・…
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