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組織

とぅる


「さて、まずはペンタゴンがひよこランドに侵入してきた時について、簡単に話そう」


そう言って、飛吉は小さな手帳を取り出した。

見たところ、なかなか古いもののようだ。

赤い表紙には、『diary』と書いてある。おそらく、飛吉の日記だ。


「これは僕の日記だ。ペンタゴンから今までのひよこランドの様子もきちんと書いてある。吉子。ちょっと見てくれ」


見てみると、びっくりすることがあった。

すべての文字が日本語で書かれている。

ひよこランドでも日本語をつかってるのかしら?


「この国専門言語とかはないの?」


「ああ。ひよこランドはなぜか吉子達が使っているのと同じ、日本語を使ってる。だから僕は日本に着いたのかもな」


へぇ~。知れば知るほどこの国は不思議だ。

他にも私の国と似ているところがあるのかな。


「で、何だっけ?」


「うむ。ペンタゴンは今から約一年前、この国に攻めてきた。そして現在となっては、ペンギン達に占拠されてしまっている。しかし、ひよこ達が追い出されたというわけでもなく、ペンギン達の目的は未だにわかっていないのだ。」


「ペンギン達の目的は謎に包まれているのね。なんでそんなことをするんだろう…。王様とかはいるの?王位を奪うために侵略したとか?」


「ひよこランドにも国王がいる。ひよこランドの国王は全力を尽くして国を守ろうとしたが、結局守りきることはできなかった……。その戦いで国王は深い傷を負い、今は山の奥にある別荘で休んでおられる。城もペンギン共に占拠されて、安全ではない。しかし、ペンタゴンは王位を奪うつもりはないらしい。城を占拠こそしているが、国民にむけて命令をしたり、国王を殺しにかかることもないそうだ」


「そうなの。国王も、自分の命がもう限界に近づいていると、近々息子である王子のヒヨカゼ様に王位を譲るらしいわ。ヒヨカゼ様も小さい頃から様々な事を勉強していらっしゃる立派な方だけど、今のこの状態に手を焼いているみたいなの。そうして、私達に内密での依頼が届いたの」


陽夜は皆を見わたし、静かに言った。


「私達は、王族に仕えている特殊部隊なの。私達4羽は『ひよこランド第一特殊部隊・朱雀』の隊員よ」


「そんな凄い鳥だったの!?」


「じゃあ、私達の部隊について少し教えてあげるね」


そして、日和がゆるーく説明を始めた。

とぅる

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