出会い
変な小説だよ。
私の名前は、庭鳥吉子。
にわとりっていう苗字なんだ。
苗字の通り、小学校・中学校と飼育係をしていたんだ。
でも、実は鳥が大嫌い。じゃんけんってつらいね。
私も春から高校生!
鶏いないといいなー。
…そんなことを考えながら歩いていると、道端にありえないものが!
なんと、金色に光り輝くミミズが横たわっているのだ。
「うぎゃっ!ミミズだ!」
しかも、まだ生きてる。
誰か呼んで見てもらおう。見たことない、こんなミミズ。
「おいっ!そのミミズに手を出すな!」
突然、うしろから声をかけられてびっくりした。
おそるおそる後ろを見てみると、そこには体長20㎝くらいの
「ひよこ?」
そう、ひよこだ。
ひよこがいたのである。
「どうしたんです?ひよこさん。私に何か御用でも?」
ひよこがありえないくらいくらい大きいのと、普通に話しているのを置いておいて、吉子は尋ねた。
「そのミミズに用があるんだ。ほれ。」
吉子は、何が何だかよくわからなくなった。
もしかして、飼育係のくせに鶏が嫌いだとか言ったから、罰があたったのかな。
うわ。どうしよう。このひよこは、敵だ!
「あなたは、私の敵ね!このミミズは渡さないわ!」
吉子は、勢いよく持っていたカバンを投げつけた。
間一髪ひよこはそれをかわした。
「待ってくれ。僕は敵じゃない。話を聞いてくれないかーーー。」
ひよこがあまりに必死で頼むので、吉子は話を聞くことにした。
「いいわよ。私の家にいらっしゃい。」
~吉子の家にて~
「さて、そのミミズは何か重要なものなの?」
吉子は、家に余るほどある、鶏のエサを出してやることにした。
ひよこは、そのエサには目もくれず、話を続けた。
「そうなんだ。僕は、ひよこランドという、ひよこと鶏が住む国から来たんだ。その国では、主な主食はミミズなんだ。その中でも、ごくまれに生まれる 黄金のミミズ というのがあるんだ。そのミミズを食べると、なんと……」
「なんと?」
「人間になれるのだ!」
吉子はひよこの言っていることがよくわからない。
このひよこは、何をいってるんだ?
「人間って、そんなバカな。だいたい、そのひよこランドはどこにあるのよ?」
「うむ。まあ、ききたまえ。そのひよこランドは今、ペンギン王国のペンタゴンに支配されているんだ。
ペンギンはミミズを食べないはずなのに、国中のミミズをかき集めているんだ。皆でこれだけはと守ってきた黄金のミミズまで盗られそうになったとき、なぜかこっちに飛ばされてきたんだ。黄金のミミズが。」
へえー。
高校生にもなってこんな話をきくとは思わなかった。
「じゃあ、私もそこに連れてってよ。要はペンタゴンをペンギン王国に戻せばいいわけだ。」
「そういうことだ。手伝ってくれるのか。名前は何だ?」
「庭鳥吉子よ。なかなか、縁がありそうでしょう。」
「ふむ。では行こう吉子よ。ひよこランドへ!」