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二つのカケラ  作者: 檸檬
25/38

にじゅぅご




「座れ」



なぜに命令形なの?俺様主義なの?

軽くため息をついてソファーに座った。

ココは蓮達の倉庫。学校はサボリ(笑)



「そんな寝てると夜寝れないよー」



膝に寝転がって寝た蓮に話しかけた。

勿論答えはかえってこないけど。

暇になって蓮の髪を触っていた。



「なんでこんなサラサラしてんの?」



染めてないからってこんなに綺麗にならないよ。



「「茱希もサラサラだよ」」



隣で私の髪をいじってる陸。

後ろでは琉希が触ってる。


そんな髪触られると気になるんですけど...


敦と海斗はゲームに夢中で

真哉はパソコンをカタカタ.....



「暇だ..「ハロー☆」



バンッ



「「「「「「!?」」」」」」



「扉壊れたらどーすんだよ」


「修理費は自分出してよ?」



3人知らない人が入ってきた。



「るせぇ...誰だ」



あーもう、蓮起きちゃったよ?

寝起きの機嫌悪いんだよ.....



「おぉ!!愛しの兄ちゃんが会いにきたよ!!」



わーぉここまで蓮の嫌そうな顔みれないよ?

だってほら、真哉まで嫌そうだもん。



「ん!?隣の美少女は誰だ??」



え?美少女なんていなくない??

あえて言うなら海斗?



「触るな」



この人の手が伸びてきた所で

上に持ち上げられた。



「........琉希?」


「んん!?この美少年は誰だ!?

いつのまにこんな増えて....バシッ」



眼鏡の真哉っぽい人が殴って

その人を引きずった。



「ごめんね、この馬鹿が。

えっと...君たちは.....?」


「まぁ取り敢えず座ってください」



真哉が言うと3人はソファーに座った。

あのー...私座るとこないんですけど....

さっきまで座っていたソファーは

3人掛けで蓮、琉希、陸が座ってる。



「お前はこっち」蓮


「は?茱希はここ!!」琉希


「ダメ!!こっち!!!」陸



こんな闘いが続き真哉に怒られ、

どさくさに紛れて蓮に引っ張られて

蓮の膝に座ってます。



「蓮と陸が.....女の取り合いした....」



3人は呆気に取られている。



「いつもの事ですよ。

で、先代は何の用ですか?」



.......先代?



「暇だったから。来て正解だったなぁー?

面白いもの見れたし♪」



え?先代って先代だよね?

蓮達の前の代って事だよね?



「おい、こいつら誰?」



え、こいつら呼ばわり?

イラッと来ちゃうんだよねー。



「初めまして、神田茱希です。」



琉希をつっつくと嫌々立ち上がった。



「ッチ...神田琉希」



てゆーかこの3人の中でよくよく見れば

知ってる人いるし。



「あなた....榊原紫月さんでしょ?」



入ってきた瞬間からテンション高かった人。

そして...榊原コーポレーションの現社長。



「そうだよ俺は紫月。でもそれより

なんで君たちがこんな所にいるのかな?

神田財閥次期社長さん?」



この紫月さんもパーティー会場にいた。

だから見た事があったんだ。



「クラス同じだから。」


「えぇ!?仲間とか言う所ちゃうん!?」



敦はなにいってるの?トモダチならまだしも

ナカマ?違うでしょ。



「「違うし」」



私が仲間と認めたのは琉希だけなんだよ。

家族も特別だけどね?



「違うのか?」


「違うよ。でも貴方達は嫌いじゃない」



これは本当。



「じゃあ何故?」


「仲間は一人いればいいの」


その一人を信じて、支える。

その一人が私にとって琉希。

その一人は琉希にとって私。



「でも友達は一人じゃなくてもいいの」



この人達が私達の友達かは分からないけれど。



「矛盾してる。」



矛盾?分かってるよ。

友達でも他人は他人。

同じだもの、友も。他人も。



結局は孤独。独りが嫌なんだーー。




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