じゅーきゅっ
「双子ちゃんいないねぇー??」
「えぇ、何処いったんでしょう?」
「愛しの茱希ぃぃ!!何処やぁ〜!!!!」
やっと来たー。遅いよ!!!!
つかさ、
ガチャ
「「敦キモッ」」
「「「「「..........。」」」」」
うん。いい反応だね。
そりゃぁさ?捜してた人達がね?
優雅にお茶してたら驚くよね。屋上で。
「あ、刹那ミルクティーおかわり」
「俺もー」
「かしこまりました」
復活するまで無視してよう。
それにしても刹那のミルクティーおいしー...
どこからともなくお菓子もあるし。
「えぇ!?キモって言われた挙句
存在さえ無視するん!?
ミルクティーってなんやねん!!!!!!
ティータイムか!?そうなんやな!?
刹那も何気無視やんな!?ヒドイッ!!
あんた等をそんな子に育てた覚えありまへん!!」
おおう......マシンガントーク....
敦はメンドクサイ。無視をきめこもう。
「茱希様、琉希様ケーキもございますが
召し上がりますか?」
ケーキ!!!?敦を刹那も無視してるね。
正しい選択だよ。
「わーい♪でも余っちゃうね.......
そうだ!!蓮達も食べるー??」
いまだ放心状態の彼等にも味あわせてあげよう。
ずーっと屋上の扉にいても暇だろうし。
「.....あ、ぇっと...茱希と琉希と刹那さん?
なにやってるんですか......?」
正気が1番戻ったのは真哉ぁ!!
でも質問の答えになってなーい。
「「「ティータイム(です) 」」」
家だとママがお菓子を作るんだよねー...
シェフ顔負けだよ、あの美味しさ。
「まぁまぁ、座りなよ?
話があるから捜してたんでしょ??
お茶でもしながら話そう」
ぽんぽんと椅子を叩いた。
「う.......ん?」
海斗が微妙な返事をしながらトコトコ来た。
席に座るとジーと私達をみている。
「なんか飲みたいものあるー?
ケーキもあるよ」
「え、あ、じゃぁアイスココアを.....」
ココアかー、うん。あってるね。
海斗のイメージに?
「刹那、アイスココアお願い。
ケーキもね♪」
「少々お待ち下さい」
屋上の影に刹那が行き、数分で戻って来た。
「お待たせいたしました。」
海斗の前にアイスココアを置いた。
「えぇ!?ど、どこで作ってきたの!?
材料とか道具は!?」
気になっちゃうよね。ココ屋上だもんね、
「刹那マジック。凄いでしょ?
聞いても教えてくれないよ。」
「マジックではありませんよ、茱希様」
刹那がクスクス笑ってるー!
何、馬鹿にされたの!?いや、刹那しない!!
「あの〜....茱希?琉希?
教室でも気になったんやけどな?
“様”ってなんやねん。」
あ、立ち直ってる。早~い♪
「その質問に答えてあげるからさ?
とりあえず座ってね♪蓮と陸と真哉も」
さっきからね、怖いんですよ。
蓮の視線。貫通しちゃうよ、変死体だよ!!
「刹那も座るんだよ。ココな?」
そう言って琉希は自分の隣を叩いた。
えー....、じゃ、私の隣はぁ??
..........いらっしゃいましたね、ハイ。
なんか蓮が既に座ってましたよ。
「「聞きたい事は?」」
一気に視線が集まった。
ここで口を開いたのは冷静な真哉で......
「あなた達双子と刹那さんの関係はなんです?
どうやら親しいようですが....」
クス...、カンケイねぇ?
「「執事.......かなぁ?」」
全員が目を見開いた。
「今では一般人にも執事がおるん!?
ありえへんや「敦、黙って下さい」
真哉がブラックオーラ放出中〜♪
「どういう事だ」
わぁ、蓮がココに来て初めて喋ったー!
うん、でもさ声低くなってるよ。
「だからぁ」
「佐川は」
「「偽名♪」」
パンッと琉希とハイタッチしてみたり?
「じゃぁ、本名はなんですか?」
「「神田」」
蓮以外みーんな顔引き攣ってるよー?
神田だもん。しかたないじゃん。
「“あの”神田...?世界の神田やん!!!!!」
「「そーそー、その神田」」
やっぱ暴走族でも知ってるんだね、
凄いよパパ。素晴らしいね。
「何故隠したんです?」
えー、決まってんじゃん。
「「メンドイから」」
金目当てでよってくる奴らをたくさん見て来た。
ただ普通に友達が欲しかっただけなのに。
でもね、今は
「「刹那が親友だから!」」
刹那はとても驚いた顔をしたけど、
凄く綺麗な笑顔で、
「ありがとうございます」