新羅
「「「総長、ちわっす!!!!」」」
そうです。お察しの通りココは新羅の倉庫。
強制連行でしたから。
殴るといろいろ厄介だし??
それにしても元気な下っ端君達だ....
私と琉希をガン見して、こいつ等誰?みたいな。
「入れ」
あのー...この部屋って幹部室だよね?
私達入っていいの??
「蓮、おかえ....り...って!
なんでソイツ等......!!!」
あー...、そういや居なかったね。陸。
「「お邪魔してます....?」」
なぜ疑問形って??ココ倉庫だし。
「蓮がね、茱希と琉希気にいったんだよ。
倉庫に連れてくって言いだしてね...」
真哉、分かりやすい説明をありがとう。
気にいられても困るんだけどね?
「でもっ!ココは部外者は入れないって!!
ソイツ等は部外者だろ?!」
そのとーりです。
「ほら!そう言ってんじゃん。
早く帰らしてよ!!」
今日は琉希が夕飯作るんだからっ!
琉希の手料理めっちゃ美味しいんだよ!?
それだけを楽しみに一日過ごしたのに!!
「茱希.......それは褒めすぎ。
いや、嬉しいけどね?恥ずい...」
そう言って琉希が私の首に顔を埋めた。
んにゃ!?声に出てたの!?
うーん、直さないとなぁこの癖。
「え?琉希が作ってるん??
母親はどうしたん?」
やっぱ気になっちゃうよねー。
高校生ですから??私達。
「ん〜?今頃イチャついてるんじゃない?
アメリカで。」
みんなの顔が強張った。
ありゃ??なんか勘違いしちゃった??
「ごめんごめん!!浮気じゃないからね??
パパとイチャついてるんだよ。
あの2人が浮気とかありえない(笑)」
クスクス笑いながら言うと、
みんなの表情が柔らかくなった。
「あれぇ...?じゃぁ2人で暮らしてるの?」
相変わらず可愛いなー、海斗は。
「「うん!!(あぁ)」」
結構楽しいんだよ。2人ってのもいいね。
「「「「「え....!?(はぁ!?)」」」」」
ん??そんなに驚く事言ったかな??
聞かれたから答えただけなんだけど....
「じ、じゃぁ2人きりなん!?
琉希かて健全な男の子やで!?可哀想や!!」
イッテルイミガワカリマセン。
「茱希、意味分かんなくていいから。
こいつは無視してればいい。」
敦を睨む琉希。でも無視は駄目でしょ??
「琉希!!酷いやん!!無視せんで!!!」