リンチ!?
2人暮らしを始めて一ヶ月......
「琉希ー、先に講堂行っといて。
トイレ行ってくるー」
昨日アイスを食べすぎたからかなぁ??
お腹の調子が良くない........。
「わかった。いつもの頼んどくな?
早く来いよー。」
うー......お腹痛い........。
ガラッ
ん?誰かはいってきた??
個室から出ようと手をかけると、
トイレのトビラが開いた。
「ねー、あの茱希って奴うざくなーい??」
え......?私デスカ??
うーん?なんかしたっけ??私。
「そーそー、琉希くんと居るのは
見逃してやってんのにさー」
こいつ等に関係ないでしょ。
琉希と居て見逃して貰ってると思ってないし
「新羅様とも関わってるとか調子乗ってる。
シメテやんないとねぇ.....?」
いやいや、蓮達がよってくるんじゃん。
群がってる君達がよく知ってるでしょー⁇
「はぁ.......」
面倒な事に巻き込まれたなぁ。
こういう時つくづく男に生まれたかったよ...
女達が去った後、トイレを出た。
講堂に向かうといつもの席に女が群がっていた
「あちゃー...、遅かったかぁ」
琉希早く助けないとっ!
小走りで席に向かった。
「ねぇ、邪魔。騒ぐなら他行ってくれる?」
煩い講堂に私の声が響いた。
「はぁ?何言ってんの?ウザい」
皆、ケバイねー。ぱんだサンだよ(笑)
「聞こえなかった??邪魔って言ってんの。
どいてくれる?」
にこっり笑って挑発気味に言ってやった。
あははー。顔真っ赤。面白っ!
「てめぇ!!!調子乗ってんじゃねぇっ!!」
パシッ!
「そんなパンチ届くと思ってんの??
そんなんでレディースやってける?」
軽々と片手でパンチを受け止めた私を、
その場にいる全員が驚いている。
「っ........!?クソっ!やれ!!!」
ふーん....こいつが総長かぁ.....
ほんと、弱いんだねー?
「........何やってる」
あーぁ、面白そうだったのになー....
邪魔しないでよね、蓮。
「蓮様.....!?っ引くわよ!」
新羅の皆様ご登場ー
「あの数相手にするきやったん?
アイツ等一応レディースやで。
茱希やられてまうやん」
敦ー、負けるわけないじゃん。
あんな奴らに負ける方が難しいよ。
「そーだね。琉希、大丈夫??」
うん。完全にフリーズしてるね。
さて、どうしようかな。
.........仕方ないね。
「ぅわっっ....!?」
やったー、だーい成功ー☆
あ、耳噛んだだけだよ。
「茱希!!!なにすんだよ!!」
えー、起きない琉希が悪いんじゃん??
起こしてあげたんだから感謝してよね!!
「しねーよ!!別の方法もあるだろ!?」
あれ?声に出てたのかな??
「お取り込み中悪いですけど、
茱希と琉希は何処かの族ですか?」
“族”ではないよねー。潰すけど(笑)
「「入ってない」」
すると、皆驚いた顔をした。
「でも、さっきのレディースNo.1ですよ?
そこらの女性より強いはずなんですけどね...」
あー....余計な事したかも。
No.1であれくらいってレディース弱っ!
「ふーん...ま、武道とかやってたし。
師範にもなれるよ」
「茱希って凄いねぇ〜?琉希もできる??」
海斗はふわふわしてるね。髪も性格も。
「...........一応」
さっきまでの勢いはどこいったのかな??
ものすご〜く微量の殺気が出てるよ。
琉希くんやい。
「琉希、不機嫌になんないで。ね?」
琉希の手をぎゅっと握った。
すると、握り返してくる。
「.......うん。わかった」
琉希ってキャラ掴みにくいなぁ。
「なんや!茱希だと随分素直やなぁ?」
あー、余計な事いわないでよ.....
「チッ....黙れ、敦」
ほーら!!また機嫌悪くなっちゃうじゃん!!
「もぅ!!バカ敦!!!行こう、琉希」
蓮達を横切ろうとすると
ガシッ...
「......何?蓮」
腕を掴まれた。
「お前等倉庫、来い。」
言葉少なぁっっ⁉
つか、なに言ってんの、この人。
「「嫌」」
そうだよね、嫌だよね。
悪い予感しかしないもん。
「強制。敦、海斗、真哉。」
蓮が言うと、動きだした。
今ので伝わったんだ.....?凄いね。
うん?なんで私捕まってんの??
「真哉、離して。」
すぐ側に海斗と敦に追い詰められた琉希。
いや、真哉の気配には気付いてたよ?
まさか捕まえる為なんて思わなかったし。
「行くぞ」