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御伽噺のラストじゃない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

喚かないのが~。の二人。

R15の恋愛とか、生々しい泥沼書いてる時よりも恥ずかしいんですけど!!

突然始まったキス慣らしの発言に動揺する間もなく、彼は床に置いてある手に目配せする。

「じゃあ、まず指先から。手出して」

言われるがままに手を差し伸べると、恭しく両手で包み込み、ゆっくりと顔を近付けた。

顔から遠い位置にあるせいだろうか? 御伽噺の一節にも似ているからだろうか? この間顔に迫られた時よりも、そこまで激しく強ばらなかった。

彼の唇が近付いてくる。触れ合うまであと僅かというところで、目を閉ざし、唇を押し付けた。

恐らく体の表面上で最も柔らかい部分。其れが今、私の指先に当たっている。その何とも感慨深い一瞬を感じながら、彼の顔が離れていくのを眺めていた。

「で、感想は?」

「すげぇ童話っぽい」

物心着いた時から少女漫画よりも少年漫画を好む様になっていた。だからこういう、恭しい場面と言うのは、一種の崇高な儀式であり、日常では合間見えないと思っていた。

だからこそ、空想と現実の乖離に唖然とする。意外とあっさり始まるもんなんだなと。

「童話読んでるイメージ、そんな無かったけど」

「雰囲気だよ。雰囲気」

彼はその問いに僅かに笑った。なんと言うか、緊張が解れて安心したような顔。其れを見ているとなんだか此方まで落ち着いてくる。私に気を使っていのが第一だけど、彼もこうやって安心してくれたら嬉しいな。

彼はまた私の手を両手包み込むと、そのままくるりと腕を返した。青白い血管が走る手首を指でなぞった後、また先程と同じ様に顔を近付けて口付けを落とした。

皮膚が、肉が薄い部分、其れに触れられると、なんだかこしょばくて、思わず身動ぎをした。

御伽噺のラストじゃない。現実に引き戻される。あぁ、これは欲の通った人間が行う行為なのだと、改めて再認識した。

「擽ったいね。急所、だからかな」

体温が上がる。怖気付いたのを悟られないように、私は目に力を入れた。

「これまで、何度も手首を掴んで、出歩いた。だからそれは多分」

皆まで彼は言わなかった。けれども私は一つの回答を出した。意識……しているのか……この空気を。この恋人っぽい空気を。

タイトルについて。

御伽噺のラストはキスで終わります。

口にしたり、手の甲にしたり、様々だと思ってます。

けれどもそれで終わりじゃない。

生々しい手首にキスをして、現実に引き戻す。

だから、『これは御伽噺のラストではなく、現実の恋愛なんだよ』という意味です。


恥ずかしかった!! めっちゃ恥ずかしかった!!

あれだけ、淫乱な子が平気で襲いかかって、唇毟っていく場面ばっか書いてるせいか、すげぇ初で恥ずかしい。

なんなんだよ!!(絶叫)


『キスごときで喚いてんじゃねーよ』

はどっかの女子が言いそうな言葉。


という私の焦りは置いといて、彼女が感じているの、恋人っぽい『空気』なんですよね。

彼の事かと言われれば、ちょっと違う。


ただ親愛から恋愛に揺れ動く場面です。

ここで親愛に戻っても、恋愛に進んでも、彼的にはどっちでも良い。

最終的に、手数で責めて慣れさすんで。


恋人になって、自分に意識が向いていて、浮気しない

この時間があるというのは、それだけ利になるんですよ。

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