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Extra World Online~眼鏡の力で雑魚剣士は突き進む~  作者: 古河楓
STAGE:01 剣士と眼鏡
3/18

#002 再会

本日は拙作のもう一方の作品も更新日でございます。

よろしければ、そちらもお楽しみいただけたらと存じます。

「ここが…スタート地点?」


光に包まれ、転移した先は、赤茶色のレンガで作られた建物が印象的な街の中だった。その街並みは、どこか中世ヨーロッパのそれを思わせる。


「そうだ、ステータス…」


私はステータスを改めて確認しようと思い、ステータスボードを開く。


Name:アオ


HP:60(+3)

MP:30

STR:25(+6)

VIT:24(+4)

AGI:16

DEX:12

INT:13


初期装備の補正でSTRとHPが+3、VITに+4が反映される。


「これで合ってるのかな…結構ばらけさせたと思うけど…」


前回の魔法剣士の教訓を生かし、なるべくSTRとVIT、HPに振ることを選んだけど、まだ不安だ。


「と、とりあえず雪葉が待ってる喫茶店に行こう」


私は急いで教えられた道をたどって、雪葉が待っている店に向かっていった。


  〇 〇 〇


「ここが喫茶店…?」


着いた先には、それこそ原宿とか、渋谷とか、おしゃれ街にありそうな喫茶店だった。


「ほ、本当にここだよね…?」


駅前にあるスター〇ックスの比じゃないおしゃれな店の前で、つい私はボーっとしてしまう。こういう店って、コーヒーだけで500円とかするんでしょ?


「と、とりあえず初期の所持金で足りると思うし…!入って見よう」


私は買う語を決めて、中に入ってみる。

中に入ると、ガラスを通じて見えていた店の内部が正面に現れる。やはり現実とまったくもって瓜二つだ。カーペットの感覚から、観賞用植物まで、全てが現実と同じように思える。


関に向かおうとすると、ボードが現れて、注文を取ってきた。


「え…いっぱいあるんだね…」


メニューには、コーヒーだけで4種類、紅茶もあればケーキもクッキーもある。より取り見取りだ。


「じゃ、じゃあ一番安いコーヒーで…」


初期の所持金は5000GP。250GPを払って席に向かう。通路をキョロキョロしながら進む。


「あ…もしかして、葵?」


雪葉の姿が見当たらず、不安になっていたころ。1人の少女が私に話しかけてきた。

そこには青い強そうな弓を持つ少女。顔を見れば、それは雪葉のものだった。


「雪葉…だよね?」

「うん、そうだよ。でも、ここでのプレイヤーネームはゆっきーだから、よろしくね?」

「ゆっきー…うん、わかった!」


やっと見つけることができた雪葉――ゆっきーの言葉にうなずく。


「えっと、私はアオにしたから、私のこともアオって呼んで」

「わかった…って、そのままなんだ」

「うん、今度こそこの名前で強くなろうって思って!」


「そうなんだ」といいながゆっきーは座っていた席に戻る。私も向かいの席に腰を下ろす。

座って少ししたころに、コーヒーが運ばれてきた。

そのコーヒーに砂糖を少し入れて飲んでみる。


「…美味しい。現実で飲むインスタントよりもよっぽど美味しいよ」

「そう、やっぱり?私もそう思うなぁ。それに、ここなら太るわけでもおなか一杯になるわけでもないからいくらでも食べれるしね!」


ゆっきーはそういうと、結構な量のパフェを注文していた。見れば、6000GPもする逸品だ。私の所持金じゃ、足りない。


「アオもなにか食べる?始めたばっかりでお金もないでしょ、だから、今日は私のおごり。お金ならまだまだあるしね~」


ゆっきーは自慢するように自分のステータスボードを見せてくる。そこには62万GPの数字が。発売日組だから、こんなに溜まっているのだろうか。


「まだ、ステータスは見せないけどね~。それで、アオはステータスどうしたの?」

「え?これだけど…」


私は、先ほど設定したステータスを見せる。


「これは…なるほど、ちゃんとセオリー通りにやったみたいだね」

「ゆっきーはアーチャーだからね。重戦士も考えたけど、重いのは無理だし。軽戦士は足早くないし、体も柔らかくないからダメだしで、結局ね」

「上位職になれば物理攻撃特化型の騎士、前のアオみたいに魔法も使える万能型の魔法剣士があるからね。ちなみに、私の弓手は上位職に斥候と狙撃手がある」


上位種とは、一定レベルに達することで就いている職業のランクが上がること。重なる職もあり、剣士と大盾の上位種に騎士が、魔法使いと剣士の上位種に魔法騎士が、弓手と軽戦士の上位種に斥候といった具合だ。


「とりあえず、今日はどうするの?」


目の前に持ってこられた大きなパフェにかうりつくゆっきーに今日の予定を聞いてみる。

できるなら、モンスターと戦ってみたい。


「あ、うん。今日はこの後2人でレベル上げしに行くよ。アオが私がいなくても安心してレベル上げできるようにね:

「流石ゆっきー!やさしい!」


希望していたレベル上げが叶い、私はゆっきーに称賛の声を送る。それを聞いてゆっきーが胸を張る。

そんなやり取りは、その後10分程度続いた。


ご観覧ありがとうございました。

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