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天使と悪魔  作者: ピーコ
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魔界 5

「その気に、なってきたわね!」


美少年の悪魔、アルマロスがオファニエルに向けて次々と風の刃を繰り出し、攻撃を受けるなか、オファニエルは、余裕を見せている。


「来た!来た!」


オファニエルは、氷の盾で、次々と向かってくる、風の刃を交わし、アルマロスに向け、氷の矢を放つ。


しかし、氷の矢は、アルマロスに当たらなかった。


「ははは!どこに向けて放っている。俺には、当たらないぞ!」


「ふふふ♪」


「わからないの?」


また、オファニエルは、氷の矢をアルマロスに向け放つが、アルマロスはそれを見事に交わしている。


それでも、不敵な笑みを浮かべるオファニエル。


オファニエルは、アルマロスに当たらない氷の矢を、次々と放ち続けている。


アルマロスも、風の刃で、オファニエルに攻撃を仕掛けるが、オファニエルもそれらを見事に交わしている。


「五分五分か。」


二人の様子を見ていた、蓮が呟いた。


悠真は、まだ風に囚われていて、囚われながらも固唾を呑んで二人の戦いに魅了されている。


「これからよ!」


悪魔の女子こと、オファニエルは、勢いよく両手を天にかざした。


「我が主人より、来たれ、氷の女王よ!我が敵を打ち砕け!」


アルマロスは、オファニエルの張った魔法陣の中にいる。


「何っっ!?」


魔法陣からは、氷の女王の巨大な手だけが現れ、アルマロスをその巨大な手の平で握り、魔法陣の中へ消えて行った。


「ぎゃあああっっ…。」


アルマロスの叫び声と共に、魔法陣は消え去った。


「ーーー。」


「……。」


蓮と悠真は、息を呑んだ。


「おーほほほほ!まだまだ、この魔法は、未完成だけど、まずまずってことね。」


悪魔の女子こと、オファニエルは高らかに、笑い声を上げた。


「この私に勝とうなんて、100万年はやいっつーの!」


あっかんべー!と、消えた魔法陣の後に向けて、子供っぽく舌をベェーっと、出すオファニエル。


蓮と悠真は、オファニエルが、こんなに、強かったとは、思いもせず。

背筋に冷や汗が滲み出た。


悠真を捕らえていた、風は無くなり。

解放された、悠真は、蓮に駆け寄る。


「蓮!」


「悠真、大丈夫か?怪我はないか?」


「俺なら、大丈夫さ!ただ…。」


悠真は、悪魔の女子こと、オファニエルに、視線を向ける。


「助けて貰ってなんだけど、あの悪魔は、死んだのか?あんたの知り合いじゃ、無かったのかよ??」


悠真は、オファニエルに詰め寄った。



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