表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天使と悪魔  作者: ピーコ
12/35

現代II その5

一気に、空気が重たい張り詰めた空気にかわり、威圧感と重圧感で、息苦しくなった。


そんな中、悪魔である女子は怯みもせず、


「何ですってー!私の魔術が、クソ魔術ですってーー!!しかも!低級な悪魔だなんて!!酷いわーー!」


「そうだ。…違うとでも思っているのか。」


蓮の別人格は、悪びれる風もなく、口元を少し緩ませながら言った。


女子は、悔しくて、じだんだを踏んでいる。


俺は、まだ魔術??らしきものが効いているので、声も出ないし、体も動かないでいる。


「おい、女、…お前に聞きたい事がある。」


「何よ!私が答えるとでも、思ってるの!!」


女子は、そう言って腕を大きく振ると、そこから空気が裂けたような風が巻き起こった。


風は、蓮に向かって行く。


蓮(別人格の蓮)は、微動だにせず、両腕を組んで突っ立っていて、その表情は、笑みを浮かべ、余裕そのもの。


蓮に向かって行った風は、蓮には、当たらず、スルーしたかの様に、通り抜けて行った。


(!!!)


「当たらないっっ!?」


女子は、また、何度も繰り返し空気を割いて見たが、蓮(蓮の別人格)には擦りもしなかった。


「な、なんでなのーー??」


女子が、たじろいでいるところに蓮(蓮の別人格)は、休む間も与えずに、女子に問う。


「なぜ、下級の悪魔が川原悠真の魂について、そこまで知っているのか?」


蓮は、女子に近づいて詰め寄る。


「どの悪魔から聞いたんだ?」


「それとも…。」


女子は、イケメンと蓮を言っていたように、雰囲気は全く変わってしまったが、美男子の蓮に詰め寄られて、さっきまでの、敵意が薄れてしまった。


「…わたしは、…同じ悪魔の仲間から聞いたのよ。」


「名前は、なんて言うんだ?」


「名前なんて聞いたって、…あなたなんかに、分からないわ!」


「…そうか。」


「あなた、わたしが魔術に掛けた時と…今…全く違うわ、…それに、今のあなたからは、わたしと同じ"悪魔"の匂いがする。」


「……。」


「黙っているって事は、図星?」


蓮(蓮の別人格)は、微かに微笑する。


次の瞬間。


「きゃああああ!!」


女子の悲鳴が響きわたった。


蓮(蓮の別人格)は、な、ななな、なんと、女子の首筋に、キスをしたのだ!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ