第5話 バレる前に新たな街へ向かいましょう
「いや〜、久しぶりにぐっすりと眠れたわ。なにも襲ってこなかったし。見た感じでは、城下も普段どおりだからまだバレてないんだろう。」
なら、創造魔法発動!【スキル:千里眼】
これで、遥か遠くまで、詳細な状況がわかるようになった。さてと、糞バルドは、なにしてるかな…と。
呑気に素振りしてやがる。あの雰囲気だと、後1,2時間したら独房にくるか…。
なら、朝飯食べてさっさと移動しようか。
【召喚魔法】ブラックコーヒー、バタートースト
これは、本当に良い。緑色一面広がる平野を見ながら、ベンチに座って、トーストを食べながら、コーヒーを飲む。まるで、海外の郊外に来たようだ。
まぁ、異世界にいんだから、あながち間違いでもないのだが。
さてと、創造魔法発動!【アイテムボックス】
キャンプ道具一式と寝間着をしまい、黒鎧をまとうと、俺は歩き出した。そうそう、俺は何も武器持ってないから、武器も出しておこうか。
童子切安綱。
本太刀の号「童子切」は、平安時代後期、源氏の棟梁「源頼光」(みなもとのよりみつ)が、京都の大江山で「酒呑童子」(しゅてんどうじ)と呼ばれる鬼を切ったことに由来するもの。
って、歴史書で読んだ。おれは、歴史ヲタクだったから、
名刀程度なら知識としてもってんだ。
でも、すぐ折れても困るから。
さてと、創造魔法発動!【永続強化魔法】物理耐性
魔法耐性
軽量化
一応、これだけかけとけば、大丈夫っしょ。
じゃあ、ようやくだけど、出発しようか。目的地は未定。ついた場所で冒険者として登録して、始める感じで。
「俺の異世界生活、ここからスタ〜ト!」