第4話 野宿をしよう
「転移…もっと良いものかと想像してたけど、これやるのよそう。メチャクチャ酔った。うっ!!」
転移ってすぐつくものかと思ったらものすごい体が回転して、現地に到着する。回る系が苦手な俺には、何よりも強敵かもしれない。
「さて、逃げ出してきたわけだが、暗すぎて何も見えんから、一先ず今夜はここで寝るとしようか。」
俺は、平野を少し進み、森の近くで止まり、
「今日のキャンプ地は、こことする!!」
静かな平野にどうでしょうファンの声が木霊する。
寂しい気持ちになってしまった。
だが、手荷物がなにもない俺は、一体どうやってキャンプをするのか。
答えは簡単。
創造魔法発動!【召喚魔法】キャンプ道具一式
レトルト食品
水2リットル(ペットボトル)
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「いや〜、美味かった!この世界の食事、味が薄くて不味かったんだよね。さてと、眠いしそろそろ寝るか。」
創造魔法発動!【召喚魔法】寝間着
創造魔法発動!【結界魔法】周囲1メートルを不可侵
区域に設定
「出来るか不安だったけど、本気で万能だな。このスキル。こりゃ楽ゲーだな、この世界。」
俺は寝間着に着替えると、結界に囲まれたテントの中で、
眠った。この世界に来て初めてかもしれないほどの快眠であった。