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王国によって巻き込み召喚された青年は、異世界を存分に楽しむ  作者: アーノルド
第二章 商人として生計を立てます。いやいや、研究もしますよ。
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第6話 娘婿さんは、誠実な青年でした

「お待ち下さい!!」


いきなり蹴破られたドアから大声で初めて見る男が叫んだ。随分と美青年だが、初めて見る。


「誰だ、貴様は?」


「御初にお目にかかります。私、このエルドラージの隣地の領主を努めておりますロヴァルと申します。エドワード殿の事は、義父上でありますアルベルト辺境伯から聞き及んでおります。とりあえず、その剣を降ろしていただけませんか?」


「なるほど。貴方が、仮にアルベルト様の娘婿殿だとする。ただ、それとこれとは関係ないでしょう?この者は、私を侮辱した平民。他領の領主であられる、ロヴァル殿と関係はないでしょう?」


「確かに関係はないですが、貴方の秘書官の方に貴方を止めるように頼まれましてな。」


「スーランに?」


「以前にも同じようなことがあったと聞きます。貴方は、この街を救いに来られた方だ。そんな方を無闇に人殺しにするわけにはいかないのです。彼にもそのように言われましてね。」


「では、この者は、どうするのです?ただでは、済まされませんよ。どうせ、この者が、海賊を雇って、商船を襲わせているのでしょう?」


「な…何を根拠にそんな!?」


「たかが、領主代理ごときが、どうして辺境伯と同じ大きさの屋敷を構えられるのだ?相当な資金がなければできないであろう?となれば、答えは一つ。海賊の親玉がこいつってことだ。」


「なるほど…。まぁ、とにかくこの者は、我らが処断致します。」


「本当ですか?私に嘘はつけませんよ?」


「心配ご無用。私も査問官を前にして、嘘は申しません。この者の余罪、海賊とのつながりを特定した後、全ての罪を街の住民に伝えたあとで、磔にいたします。」


「まぁ、それならば構いませんが。私も陛下からの依頼に集中したいですので、このようなことが無いようにお願いいたします。」


俺は、そういうと、次は造船所へ向かった。面倒事には巻き込まれたが、無闇矢鱈に娘婿さんに会いに行かずに住んだのだから、まぁ、良しとしよう。それに、変な期待もされていないようだし、随分と誠実な青年のようだった。

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