プロローグ
今日もまた少年は虐待を受けている。
少年はこの世界が嫌いだった。
ある日、いつも以上に虐待を受けた。
その日の夜、少年は「こんな世界にいたくない」と強く願った。
少年の意識はそのまま闇に沈んだ。
突然、少年の体が柔らかな光に包まれ、まぶしく光ったと思ったら
少年の姿は消えていた。
消えた少年の名は、鞍野 陽平。15歳である。
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陽平は、いつものように目を覚ました。
視界にもやがかかっているものの周りに森があるのがわかった・・・森?!
(森がこんなとこにあるわけがない。きっと夢を見ているんだ。)
陽平は、そんなことを思いながら目を閉じた。
その時、かわいい声が聞こえた。
「ねぇ、あんたなんで目つぶってんの?」
(幻聴まで聞こえてくるなんて、どうなってんだ?)
また、文句を言う声が聞こえてきた。
「いつまで目つぶってんの。さっさと目開けなさいよ!」
そう言われたので、陽平はまた目を開けた。やはり、もやがかかっているまま
だったが一つだけ変わっていることがあった。
目の前に何かがふよふよ浮かんでいたのだ。
陽平は、納得した・・・というより諦めたに近かった。
(こっちのほうがまだましだから諦めるか。それはそうと目の前にいるのは何なんだ?)
〈世界への魂の定着を確認しました。ならびに、固有スキル『鑑定眼』の常時発動を行います。〉
(なんだよ、急に・・・・)
文句を言う前に急に目の前のもやが晴れた。そして目の前を見るとそこにいたのは・・・
馬野タヅナです♪次もよろしく見てね