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小林克也の葛藤と絶望

克也目線です。ポイントありがとうございます!恐れ多いですが続けられるよう頑張ります!



いきなりだが、俺の名前は小林克也!高校生だ!


今日も今日とて最高に可愛い親友と一緒に一日中一緒に行動する、もちろん男なんだけど、もう最近は男でもいいかな、なんて思ってる。


この前なんか、足が凝ってるからマッサージしてくれ、なんて言って男とは到底思えないほどの真っ白な足を俺に晒してきたんだ、本当に理性を保つのに必死だったぜ…


しかも足揉んでるときにめちゃくちゃ艶かしい声上げんだよアイツ。

んっ、とか、あっ、とか声まで美少女としか思えないほど澄んでるから本当に勘弁してほしいぜ!


ホモじゃないぞ!昴限定だからな!

まあそれで話は変わるんだけど、アイツの誕生日にパーティーを開いてやろうと思ってさ、幼馴染の永井凛と買い物に行っていたんだ、けどめちゃくちゃ煽ってくるんだよアイツ、昴は私にゾッコンだから、とか言って。


でもお前デート中ガチガチに固まり過ぎて昴を不安がらせてるだろうが、もっと柔らかくなれ、だからお前は氷の女王とか言われんだよ。


そう言うとめちゃくちゃ怒るから何も言わないが、凄い良い笑顔でバカにしてくるコイツを見ると本当にその笑顔を昴に見せてやれよと思う。まあそんなこと言ったらコイツの有利にしかならないから絶対言わねぇけど。


そんなことを考えながら昴の好きな寿司やシフォンケーキなど健康面で見たら最悪な組み合わせのものを買っていく。お祝いだから野暮なことは言わないけどな。


凛が誕生日プレゼントは何にしたの?

と聞いてくる。俺はチョーカーを買った。

何故ならば絶対似合うからだ!絶対似合うからだ!大事なことだから二回言った。

昴は何だかんだ文句を言いながらいつも俺の言うことを聞いてくれる。

メイド服を着せたときはやり過ぎかと思ったが可愛かったから結果オーライだ。


凛がめちゃくちゃ冷めた目で見てくるがそう言うお前は何買ったんだよ。

そう言うと凛はスタンガンを出した。これがプレゼント、と言う。馬鹿だこの女。


まあこいつが勝手に引かれて振られるのは自由だ。そうなったら俺と昴の時間が増える。


変な虫がつかないように、と言うが確かに昴は良く男にも女にも変な目で見られている。いつも俺と凛が排除しているから良いものの一人でいる時などは危険だろう。俺も防犯グッズの方が良かったか?


とりあえず明日は昴をサプライズで驚かせよう。


俺達二人でおめでとうって言って、多分あいつは自分の誕生日だと言うことを忘れてるだろう。自分のことには無頓着だからな。


次の日、教室に早めに来た俺達は昴を待つ。

そして、見知った可愛いフォルムが教室のドアを開ける。そして、




「おめでとう!」





へ...?何で昴が俺達に?





「何言って...」




「凛もおめでとう!克也とだなんて全然知らなかったよ!」




「え...」




「ちょっとお前本当に何言ってん...」




おい...まさか…俺は焦る、察してしまった。おぞましいことを。




「昨日見たんだ、一緒に買い物してるとこ、楽しそうだって思ったよ、純粋に。俺との買い物のときにはあんな顔してなかった凛がまさかなぁ…」




「違う!昴、聞け!」




「うん!違うの!」




「はは、わかってるって、ていうか凛のそんな顔初めて見たよ、俺」




ちげぇええぇよ!!こいつとだけは本当に違う!嫌だぁぁあ!!こいつと誤解されるのだけは嫌ぁぁああ!!




「俺、そんな気がしてたんだ、いつかこんな日が来るって、そりゃそうだよな、俺がこんな可愛い子に好かれてるなんて万が一にも、億が一にも無いことなんて少し考えれば分かるのに!」





いや、ほんと待って昴、ちょっと涙溜めてるその顔も可愛いけど待って。

そう言おうとしたそのとき、俺の、いや、俺達の憎悪の対象となるあのクソ魔法陣が現れた。



少しの浮遊感、その後にゴツゴツとした感触を靴底に感じる。



「なっ!?」



「ここは...?」



昴は...居た!怪我は無いようだな、よし、誤解を解こう。今すぐ解かないと後々昴との関係性に響くからな。




「ようこそぉ!妾の領地へ!」




幼女の声が困惑した俺達の鼓膜に響く、甲高くいかにもわんぱくといったような声だ。てかうっせぇ、昴との会話を邪魔しやがって。




「ほれ見よ!人間の召喚魔法など妾にとっては児戯に等しいな!」




「流石です、お嬢様。あんな適当な呪文で出来るとは感服いたします」



声のした方を見ると、角を生やした幼女と少しバカにした表情を浮かべるメイドが立っていた。

何だあいつらは...コスプレか...?



「そうじゃろそうじゃろ〜?もっと褒めよ!」




「すごく凄いですね」




「ふへへへ!」




何か適当だな、あのメイド。幼女も馬鹿っぽい。

コイツらに話を聞くより昴と一刻も早く話さねば。




「それより魔王様、あの人間達はどうするのですか?」





「殺すに決まってるじゃろ?」




何言ってんだこいつ、早めの中二病か?と俺が思っていると




「克巳ぃ!逃げろぉ!」





「昴!?何言って」




「いいから凛連れて逃げろよ!早く!」




「させぬぞ」



昴がいつもとは違いひどく焦っている、俺は何が何だか分からず呆然としてる。そして、




幼女は、凛に手を向けた。





「やめろぉおぉおぉ!!!」




咄嗟に昴が凛を突き飛ばす、何してるんだ!?そう思った瞬間昴の右手が、



あった筈の右手が、宙を舞っていた。



「ゥァァァァァアアアア!!右手が、俺の、あ、あぁあ!」




「なんじゃ、右手ぐらいで情けない」




「昴!くそぉ!お前ぇぇぇえ!!」




「嘘、昴、いやぁぁぁぁあ!!」




俺は激昴し幼女、いや、クソ野郎に突貫しようとする。何が何でも殺してやる!よくも昴を!



「ぐっ...やめろ...!克也!!」




「昴!」




「おぉ、まだ口は聞けるようじゃな、虫けらにしては上出来じゃ」




クソが!コイツ!昴にあんなことしておいてヌケヌケと...!だが昴は何かを感じ取った顔をしている。こういうときの昴の言うことは聞いといた方がいい。悔しいが従う。昴の右腕はまた考える、全員で生き残る方法を昴は導き出そうとしているのだろう。俺はそれに従うまでだ。





「じゃがモタモタしてると王国の人間らがゲートを繋げてきおるからの、ここまでじゃ」





またあのクソ幼女が何かしようとするそのとき、昴が覚悟を決めたように口を開く。




「あんた、何が目的なんだ」




「言う必要があるかのう、それ」




「どうせ死にゆく虫けらなんだ...それぐらい偉大な魔王様なら教えてくれるだろう…?」




「ほう、分かっておるではないか!虫けらの分際で!良かろう、教えてやる!」




偉そうに昴を見下ろし、ムフーっと言ってクソ幼女は言う。本当に殺してやろうか...




「貴様らは勇者に選ばれたんじゃ!

じゃが勇者が呼び出されると、妾達魔族にとって都合が悪くての、じゃから王国の召喚魔法に横入りして座標を変えたんじゃよ!」




苦労したんじゃぞ?とクソ幼女は言う、勇者だと...?ということはここは異世界か何かか?まさか昼間に昴と言ってたことが本当になるとはな、真実は小説より奇なり、とはまた違うだろうが、まるで小説やアニメのような世界だな。




「選ばれると言ったが選ぶ人間に特徴はあるのか?」




「二回目の質問は許可してないんじゃがなぁ…まあいいじゃろ!それは元の世界に未練がない人間、あとは基礎能力がずば抜けて高いことかの?」




基礎能力が高い…可愛さが天元突破してる昴が選ばれるのは世の摂理よりも明らかだな。そんな昴を傷つけたコイツはいつか殺す。




「もういいじゃろ?というか時間も無いのでな」





そう言ってまた何かしようとするクソ幼女。だがそのとき、クソ幼女の顔が歪む、それはもう不愉快そうに。





「ちっ!来おった!ベル!戦闘態勢に入れ!」




「はい、魔王様」





眩い程の光が空から降ってくる、それと同時に羽の生えた天使のような、ロボットのような生物が落ちてくる。





「第二級天使か、妾も舐められたものだな?」




次々と降ってくるがクソ幼女は一歩も動かずに昴の右手を吹き飛ばしたあの力で天使達を塵に帰していく。




「仕方ないでしょう、ただゲートを繋いだだけのようですから」




「まあいい、とりあえず全部潰す」




その天使に俺と凛が抱えられる、待て!昴は!?と思ったが別の天使が抱えているようだ、このまま行くと王国とかいうとこに着くのだろう、とりあえず昴の右腕が吹き飛ばされた原因の一つであろう奴らに対する処罰を考えながら運ばれていると、



俺達を抱えた天使が破壊された。




「逃がすと思ったか、マヌケ」




凄惨な笑みを浮かべながらクソ幼女は言った。クソが!マジで殺してやるからな!空中で姿勢を立て直しながらそう悪態をつく。だがそんな中昴の声が響く




「克也!凛の手を握れ!」




「「昴!?」」




俺は咄嗟に凛の手を握る、そして、昴の残った左手を握る、凄まじい浮遊感と重力に逆らう感覚、俺達は門に向かって飛ばされたようだ、ちょっと待て!昴は!?そう考え、俺達を飛ばした昴を見る、酷く安心した顔で、





「凛と幸せにな」





という言葉が昴の最後の一言になった。そして、俺達はその日から憎悪の化身となり、魔族を狩るマシーンとなった。

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