試し打ちと採集とテンプレ
指いてぇーよぉー
たまに考えてたことが頭から吹っ飛ぶんだぜ…
痛み止め聞いてなくない?ww
「そう言えば…この革袋ってなんです?…」
「「はぁ?マジで言ってんの?」」
(なんだよ…驚く事か?……あっ…なるほど~インベントリーね…って、インベントリーってなんぞや?…)
「そいつは、道具袋ってやつで口の大きさ位ならなんでも入るぞ…」
「補足すると、道具袋の中は時間が進まないから便利よ…」
「流石ですお二人とも…(よいしょしとけばなんとかなる)」
「へへ…まぁな!…」
「当たり前ですわ…」
(チョロ…)
「ところで、このまま街行くにもなんだから討伐や採集しようぜ…」
「そうですわね…あれ位なら楽でしょ?…」
女神が、指差した方向みると…
角と牙を生やした兎がこちらを見ている…いや…後ろ脚を地面をこすって今にも飛び掛かってきそうだな…
「角ウサギじゃん…カズキやってみろや…」
「うぇ?…まぁ、魔物ならやりますよ…やってみたい技も有りますし…」
(そう…当て身技がしてみたい…悪のカリスマさんみたいな奴が!…)
「カマァーン…(こう挑発してたよな?)」
挑発ポーズしてたらウサギが、角を生かした突進攻撃を仕掛けてきた…
(チート性能の悪のカリスマさんは、こんな突進攻撃など造作もない!…)
左手で角ウサギの首の方に当てて、そのまま勢いを殺さずに地面に叩きつける…
そして、右手で追撃の下段突きと更にそのまま掴み上げて空に向かって掲げると共に爆発させた…
(燃えろ!ってか?…)
あの駆け上がる紅蓮の様なポーズを思わず取ってしまったが…悔いはない!(キリ
「ば…バッカ野郎!…素材剥がないで吹っ飛ばすんじゃねぇ!…」
「まったくですわ…こちらに血が飛んできたらどうするんです?…」
「あっ…サーセン…」
「気ぃつけろよ…ったく…」
「美しく勝ちなさいな…」
(めっちゃ手加減しないと無理だな…まぁ、勉強になりました…)
《新しいスキルを取得しました 古武術 》
「あっ…」
「なんだぁ?」
「新しくスキルを取得出来たので…」
「…へぇ…なぁ…俺と手合わせし…「するくらい魔術を教えますわ…」
「あぁん?「ユーダ…次は無いかも知れませんよ…」
「…ちっ…わかったよ…コイツが望まねー限りやらねぇよ…ったく…」
「戦闘狂は、これだから…カズキ…討伐しながら採集もしてみるんでしょ?…」
「そうですね…お?頭の中に採集する物が浮かんでくる………なるほどなるほど…」
このアルガン大草原では、三種類の薬草と調味料が取れるのか…
よし…時間の限り頑張ってみようかな~…
一時間経過…取るべき草を覚えてウサギを適度に刈っていく…
二時間経過…ウサギ、薬草、ウサギ、調味料、ウサギ…
三時間経過…薬草、薬草、薬草、薬草、調味料…
あれ?ウサギ少なくない?…
「おーい…そろそろ飯にしようぜ…暇だから飯作ってやったぜ…」
「アザッス…うわぁ~…」
2人の後ろには、ウサギの山が出来とる…
「ふぁ~…狩りってこんなつまらないものでしたっけ?…」
(あんたは、動かないでファンネルみたいなのがウサギ狩ってるからな…)
「いや…久しぶりに動くとなかなか楽しいな…お?焼けたか?…」
(ワイルドだな…丸焼き丸かじりかよ!…)
「とりあえず俺も頂きます…」
(ジューシーでこう…美味い!…とりあえず美味い…表現力なさすぎだな俺…)
「ちゃんと料理したらもっと美味しいのに…機材も無いから仕方ないですわね…」
「…食ったら行ってみっか?街に…」
「そうですね…道中でも採集出来ますし…」
「そうね…早く宿で休みたいわ…」
食べ終わった3人は、街道を歩きながら近くの街目指して行く…
「ん?…」
「どうしたんですか?…ユーダさん…」
「今悲鳴が…この先か…」
(うわ~…盗賊とか?やだな……テンプレってなんですか?神様…)
「行きますわよ、2人とも!…」
(えぇ~…行くの?…面倒事に首突っ込むなんてやだな~…事なかれ主義で良いじゃない…だから、採集してるのに…)
「おいカズキ行くぞ!遅れんなよ…」
「は~い…やれやれだぜ…」
こうして、街道でもイベントが始まった…
お読みいただきありがとうございます