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初戦闘してみる

 んー、そう言えば鑑定って技能にも使えるのかな?

まぁ使ってみたら使えるか分かるか、取り敢えず大体の効果が分かってる自動翻訳でも鑑定してみるか。

と、鑑定をしたい自動翻訳を意識しつつ「鑑定」と声に出す。するとステータスウィンドウとは別にまた違うウィンドウのようなものが出てくる。


 おお!出来た、どれどれ......過去、現在、未来、において存在する可能性のある言語全てを翻訳することが出来る、、、存在する可能性のある言語全てってなんだこれ、いや、まだ続きが.....この技能は(???)を持つ...って(???)ってこいつが原因だったかよ。

でもこれ(???)がなんなのか分からんな、技能を鑑定出来ることも分かったし(???)を鑑定でもしてみるか。

と、今度は正体不明の技能を意識しもう一度「鑑定」と声に出す。先程と同じようにステータスウィンドウとは別のウィンドウのようなものが出る。


これでやっと(???)の正体が分かるな、えーと、この技能は鑑定出来ません...ってまじかよ鑑定出来ないのかよ。


 そうして鑑定を使っていると数百メートルほど離れた森から「オォーーン」と獣の雄叫びが聴こえてくる。かなり近い。

 うわぁ、なんかヤバそう....そう思っていると狼のようなモノが一匹森から飛び出し此方に向かってくる。

なんか来たぁ!と、取り敢えずあいつのステータスの確認だ、飛び出して来た狼のようなモノに意識を向け「ステータス」と声に出す。また同じようにウィンドウが表示される。


名称はウルフ、筋力E、持久E...魔力効率以外俺よりワンランク、ツーランクほど低いな、これなら相手出来そうだ。というか俺の魔力効率ってこいつより低いのか、、「まぁいいか、今は異世界で初の戦闘だ。」と一人ごちり、ウルフを迎え撃つべく女神様から貰ったメイスを構える。

不思議と死の恐怖はない、一回死んだからかな?

しょうもないことを考えているとすぐそこまで迫ったウルフがこちら目掛け飛び掛かってくる。

「うおっ」と軽く声を漏らしつつその攻撃を避ける。結構余裕があるな、敏捷の差が大きいのか?

 転生する前なら読めなかったであろうウルフの飛び掛かかりは、敏捷に差がある異世界だからか飛び掛かる前の動作から全てを読むことが出来た。


これならカウンターを決めれそうだ。そう思い一度見た飛び掛かりを誘うためにウルフから少し距離を取る、そして距離を取るとそれが誘いとは知らないウルフはもう一度飛びかかってくる。

「ここだ!」と発破を掛けメイスの先端の重量と遠心力を利用しウルフの横っ腹に叩き付ける。


飛び掛かってきたウルフは踏ん張りを効かせることも出来ず、衝撃で数メートルほど吹き飛ぶ。殴った際に何かを砕くような感触でちゃんとダメージを与えたと実感する。

吹きとばされたウルフはすぐに立ち直しもう一度こちらに向き直る。肺腑が潰れたのか口からだらだらとよだれ混じりの血を流すが、なぜかその目は爛々と輝いているように見える。


 まだやる気があるのかよ、、、手負いのウルフを仕留めるべく今度はこちら仕掛けようと構えると左の肩口に衝撃が走る。

「なっ!」肩を見ると別のウルフが喰らい付き肩の肉をごっそりと喰いちぎる。「ガァァァア!」と喰いちぎられた痛みで血を吐くような絶叫をあげる。


やばい!クッソ痛い!あいつは只の囮だったのか!

と気付くが周囲を見ると喰いついてきたウルフの他にも数匹のウルフがこちらに仕掛けるべく待ち構えているのが分かる。


 これはヤバイ、異世界転生早々でまた死ぬかも知れないな。まぁやるしかないか、気を切り替え手負いのウルフから仕留めるべくもう一度構え、飛び掛かる。仕掛けようとすると囲っていた二匹のウルフが左右から挟撃する。挟撃を避けるために後ろに下がるがこれじゃいつまでも相手を削れない。


クッソ、じり貧か....左手も思うように動かねぇし、、、、あぁ、血がとまんねぇ、目の前もぼやけて来た、、、ダメだこれ、、、意識が.......

 「戦闘ダメージによる意識レベルの低下を確認したため、オートマティズムを使用します」


とどこからともなく聴こえる鈴の音のような少女のものと思われる声を聴きながら俺は意識を失った。

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