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時を超えし者  作者: 高遠 真也
第一章(仮)
23/28

第二十二話 検査

一週間ぶりと投稿となっております!

大変お待たせ致しましたぁ!

「それではこちらのベッドに横になってください。」


 佐原さんに促されて自分は先ほど体を預けたベッドに再度横になった。その後そのベッドの車輪がが緩やかに自ら動き出した。そして車輪が動きを止めたところはCTスキャンをするようなところであった。円筒状のそれを通るようにベッドの車輪は佐原さんの意思で動き始めたのだ。所定の位置についた後に円筒状のそれがゆっくりと動き出したのだ。その機器は自分の全てを見透かすようにしながら動き、そして自分の両足を通り過ぎた後にそれは静かに動くことをやめた。


「はい。検査は終わりましたよ。」


 若い看護師の声がし、それに伴ってベッドは再び動き始めた。これまでの一連の動作が業務的で冷徹なまでに淡々と行われていたことに恐怖感が五臓六腑に襲いかかった。確かに重要な人物に対してはヒューマンエラーが発生しないようにこのようにするべきなのかもしれないが、そのことを頭で理解していても気味が悪いほどであった。佐原さんの前にベッドが移動すると、それは変形して遂には車椅子に似た形状となった。


「あの、自分は歩けますが。」

「そっちの方が見やすいと思ってな。」


 自分の問いに佐原さんはそのように答えて、例の腕時計型の機器のPC版に指を指した。


「今回の検査によるとだな。」


 その後に佐原さんは一呼吸おいてこう続いた。


「完全に力を失っている。」

「と言いますと?」

「もうかつてのような力を発揮することはできないという意味だ。」


 異世界転生を果たしたのに力がないというのは心もとないはずだが、不思議なことに暴れ馬がなくなったことに対して安堵していた。自分の両手を見ながらそんな事をかすかに感じた。転生して異世界にて無双する、そんな事を目標に毎日を過ごしてきたが今になってみると無双したところでどうなる?という決して触れてはいけない禁忌とも言えるようなことに触れてしまった事により自身の目的が右往左往している。


「ただしな、」


 唐突に佐原さんはそのように言い、冥界から一筋の光を見つめるように自分の目を凝視した。


「もしかしたら、その力をかつてのように使えるかもしれない。しかも制御が完全にできる。」


 佐原さんは絶望から一閃の光を手に取るように語った。遂に自分が英雄になれると思うと胸が高鳴るが、この平和な世界にそのような力はパワーバランスを崩壊させてしまうのではないのかという不安に駆られた。だが、この力を他人が持っていないという保証などどこにもない。そうなるとそれを止められるのは自分しかいない。そんな使命感が水泡のように淀んだ心という水面に映ったのだ。


「分かりました。自分にできる事なら例え七難八苦が襲いかかろうともやり遂げてみせます。」


 そのように佐原さんに告げた。そして、佐原さんからその力を取り戻す為の工程表らしき物を渡された。佐原さん曰くその力は突然変異なのか資料不足で分からないが、特技研の能力にかかるとこうすれば取り戻せるという見立てが既に立てられているそうだ。工程表を見てみるととても力を扱えるようになれる訓練?とは思えない。その内容とは運動が七割を占めていた。その事実に自分は目を白くさせた。このようなイベントでは仙人とかに会いに行ってその下で修行するというのがセオリーだからだ。その特殊人物に会いに行くような事はどこにも記されていない。これに落胆しないではいられなかった。


 そういう事なのでこれから始まるであろう二週間の鍛錬が始まるのである。鍛錬は今日からなので早速佐原さんにそれ用の部屋に案内された。その部屋に入るとスポーツジムなどで見かける機材が視線に入った。どうやらこれらの機材を使って訓練してくれということであった。何から手をつけていいのか分からないが工程表を見るに、毎日ノルマがあるらしくそれをこなしたらその日は休憩してもいいという事だ。それなら話が早いので早速簡単そうなメニューから片付けて行く事にした。


 まずはルームランナーからやってみた。その場に立って操作をしていくと早速動いた。時速二十キロで十分間走れという事なので暫く走り続ける。せめて音楽が聴きたいものだがそのような機械が見つからないので断念した。体力は人並みあるがペースを崩さずに走るというのは難しい。3000mを十分で走れという方がペース配分も考えられるので楽である。今いる場所からは外の風景を見ることができるが、街並みを見下ろして一種の劣等感を覚えたのだ。


 なんとか十分間走ることができたのでルームランナーはゆっくりと停止した。ここにきて手元を見ると例の腕時計型多機能仮想液晶に工程表が送られているのが理解できた。さっきまで紙を見る為の努力はなんだったんだろう。そう思うもすぐに次の訓練に取り組む。が、次の訓練はないのである。つい拍子抜けしてしまいルームランナーから落ちて尻餅をついてしまった。なんとかして起き上がったは良いもの、これからの予定は何もない上に外出禁止令まで発令されているので暇だ。訓練ならば銃とか扱うものがあっても良いのではないかと思う。ここであることを思い出す。何か困ったら端末に連絡してほしいと。早速メールを送る。数分待っているとメールが返ってきた。


「そっちに行く。」


 それだけであった。それからして佐原さんはドアの向こうから入ってきた。それからついてくるように促された。廊下を音を響かせながら歩き、エレベーターに乗っては下りてはまた廊下を歩く。そこを暫く緊張しながら佐原さんの後ろ姿を見ていた。それは何かを語っているように見えたが自分にはその内容が分からない。着いた先には厳重な扉があった。すぐに開くものだと思っていたが色々と認証をしなければならないらしくそれらに時間がかかった。重厚感あふれる扉が開き部屋に入ると目の前には軍事演習らしき光景があった。

暫くこの二週間演習が続く予定です。

未だに演習の内容が決まっていなくて投稿が遅くなることもあります。

その時は暖かく見守りください。

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