7(母の温もり)
前世を思い出し、乙女ゲームについても大分思い出した。
まずは、目標を決めて…
「あぅーあぅー『頑張るぞ』」
「あら、マリアちゃん起きたのね」
お母様が近づいてくるので改めて観察してみる。腰まで長い金髪サラサラロングをハーフアップにしており、碧眼の瞳。確か私を生んだのが18歳と聞いたので、多分18歳であろう。どこか幼さを残す可愛い人である。
お母様は、どこかぎこちなくメイドのティアに教わりながら、おしめを変えてくれる。
二度目とはいえ恥ずかしい…なんて考えどこか遠くを眺める。
さっきの勢いは、落ちてきていた。
「あぅーあぅー『お母様恥ずかしい』」
手と足をバタバタさせ訴えるが効果なし。
どんなに喋ろうとしてもやっぱりあぅーあぅーしか言えない。
後どの位で喋れるのか早くも挫折しそう…
そう落胆していた時お母様に声をかけられる。
「お腹すいたのかなー?」
お母様の胸に抱かれ、あやされ満足する。
んー。落ち着く。
あーこれからどうしよ
彼等ヒロインと関わらなければいいか
しかも、5歳までは幸せに暮らす予定だし
その後考えようなんて脳天気に思いながら
ウトウトしだす…お母様とても温かい
「あらあら、あんなに騒いでたのに寝てしまったのね。可愛い顔して…改めて生まれてきてくれてありがとう。可愛いマリア」
眠りにつく前に、そんなお母様の声が聞こえた。
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