5-08『時間の魔法使い』
「――よく来たな」
と、その男は。
豪奢な屋敷の最奥の部屋で、まるで玉座に腰を下ろすかのように笑っていた。
「まあ、遅かったな、とは言わないでおいてやろう。ここじゃ時間の流れなんてあってないようなもんだし、何よりお前にしちゃ、それなりにがんばったほうなんじゃねえの?」
そう広くもない部屋だ。規模としてはそれなりだが、屋敷の全体図を考えれば小部屋と表現してもいいくらい。
それでも、俺が下宿として借りている煙草屋の二階の部屋よりはいくぶん広いし、何よりその造りは比べ物にならないくらい格差があった。とはいえどちらかを選ぶなら、庶民の俺としては自室のほうが好みだったが。
部屋のど真ん中を、大きな長テーブルが占領している。壁も見れば綺麗に掃除された暖炉や窓があり、視線を上に向ければ天井には豪奢なシャンデリアが見える。調度は主張が激しすぎない程度に抑えられており、デザインした人間の趣味のよさが窺い知れる。ということはつまり、目の前の男のセンスではあるまい。
上座からこちらを見下ろす――そう、立っている高さは同じなのに見下ろされているように感じられる、そんな威厳を備えた――魔法使い。アーサー=クリスファウスト。
「ここになら、いるんじゃないかと思ってたよ」
俺は言う。隣に立つアイリスの手を、自分の左手で握り締めながら。
対するアーサーは、どこか気分よさげな笑みだった。テーブルには栓の空けられた葡萄酒にグラスがひとつ。アーサーはけれど、注がれた液体に手をつけることなく、ただこちらを眺めて笑っている。
「まあ、とはいえ俺は本体じゃねえがな。わかってることだとは思うが」
「どうでもいいよ。持ってる知識が、人格が同じものなら、どっちだって別に構わない」
「仮にも師匠に向かって、酷えことを言うガキだ。魔術師にとって自己同一性は大事だってのによ」
「仮にも弟子をほったらかして、どこかに消えてた奴が言う言葉じゃねえだろ。ご丁寧に死んだ振りまでしていなくなりやがって」
「そりゃお前、やむにやまれずってヤツだよ。察しろバカヤロ。だからモテねえんだよ」
「うっせ。そこそこモテるわバカヤロー」
「あ? なんだお前、女できたのか。そりゃ知らなかったぜ」
「……うっせーっつってんだろ」
「見栄かよ」
くつくつと笑う師匠。下らないやり取りが、なんだか酷く懐かしい気がした。
思えば、ほかの誰でもなく。このアーサー=クリスファウストという男が、俺にとってこの世界で初めで出会った人間だ。どうあれ奴が俺の師匠であり、この上ない大恩人であるという事実は揺らがない。
どうあれ、だ。
この先、俺が何を知って、何があったとしても。それだけはきっと変わらない。
それさえ自覚していられるのなら、それでいいという気がした。
「――で、なんだ。この場所に俺がいるってわかったんだ、訊きたいことがあるんだろ? 出血大サービスだ、今なら大抵のことは答えてやれるぜ? まあもっとも、俺にできるのは答え合わせだけだがな」
「別に、わかって来たってわけじゃねーけど」
これは事実だ。もしかしたらいるかもしれないとは思っていたが、いない可能性のほうがずっと高いこともわかっていた。
この場所の存在だって、思い出すことができたのはつい最近ことだった。俺は一度しかこの場所に来たことがないし、それも単純に《こういう土地を持っている》と聞いていただけのことである。
「ただまあ、気づくべきだったんだろうな。思えばアンタは、ほかのふたりとは違う。初めから魔法使いだったわけじゃなくて――魔術師から魔法使いに成り上がった男だ」
「馬っ鹿お前、それこそ俺様が天才ってことの証明だろうがよ」
「――そう。アンタは初め、別に時間魔術を専門にしていたわけじゃない」軽口には取り合わない。「そんなことさえ忘れてたってんだから、俺もまあアンタの言う通り、実際マジで馬鹿だったよ」
「ま、俺はたいていの魔術ならこなせるからな。魔法使いの中じゃいちばん魔術が上手いのは俺だろうぜ」
「知らねえけど、まあアンタが言うならそうなんだろう。俺も忘れてたよ。印刻を教えてくれたのはアンタだったからな。たいていのことができるアンタだから、何が専門かなんて考えてもいなかった。訊こうとすら思わなかったってんだから間抜けな話だ」
「…………」
「でも、別に世界でいちばん魔術が上手いのがアンタってわけじゃないからな。俺の知る限り、七星で魔術が上手い順に並べるなら、とりあえず教授がいちばんとして……次はセルエか、キュオ辺りか。どっちにしろ、たぶん単純な魔術の技量なら、アンタそれより下だろう」
「お前に言われたくねーよ」
「いや、俺とメロは例外みたいなモンだろ。ま、シグやマイアよかずっとマシだろうけど……そこだよな」
俺は、確かに魔法使いの弟子だった。
だが別に、俺だけが奴の弟子だったわけではない。アーサー=クリスファウストには、弟子と呼べる魔術師がふたりいる。
言うまでもなく。俺の義理の姉である、マイア=プレイアスのことだ。
「俺がこの世界に初めて来たとき、マイアはアンタに弟子入りしようとずっと後を追っていた。でもさ、考えてみればそれは不自然だよな」
「俺からすれば、お前が今まで気づかなかったことのほうが不自然だけどな」
返す言葉もなかった。俺は苦笑する。
「……マイアじゃ時間魔術は覚えられない。そんな才能はマイアにはない。だからマイアがわざわざアンタに魔術を習おうとする理由はないはずなんだ。それこそ、教授にでも習ったほうがよっぽどいいだろ」
それでもマイアがアーサーに弟子入りした理由。
それを俺は、単にアーサーが魔法使いだからという程度のものだと考えていた。マイアの性格なら充分にあり得る可能性だ。
けれど、そこに別の理由があるのなら。マイアがアーサーに弟子入りすることの価値を、師が魔法使いだということ以外に見出していたのなら。
「なんで知らなかったのかって話だけどさ……アンタ、そもそも錬金魔術師だったんだな」
それは、マイアと同じ分野の先達だったからというのが最も自然だ。
学院最高の錬金魔術師であるエイラ。そのエイラが尊敬するほどの錬金魔術師であるマイア。
――そのマイアの師匠も、ならば錬金魔術師であったと考えるのは自然だろう。
「いや、今さらそんなことを驚きをもって語られても困るけどな。別に隠してたつもりまったくねえし」
アーサーは呆れた表情を見せる。俺は笑った。
言い訳をさせてもらうなら、そんなこと特に気にも留めなかったというか。俺が会ったとき、すでにアーサーは魔法使いだったわけで。魔法使いになる前に、どんな魔術を使っていたかなんて考えもしていなかった。
「……それを言われたらお終いなんだけど。でもまあそうか」
「ま、アレとずっといっしょにいたんなら気づくわな、さすがに」
「錬金魔術最大のテーマだもんな。ったく、知らねえわけだよ、娘がいるなんて」
おおよそ錬金魔術師と言えば、魔具を造ったり金属を創ったりというのがメジャーなイメージだ。
けれど、その分野は何もそれだけに留まらない。錬金魔術といえばもうひとつ、大きな目標が存在する。
「――生命の創生。命を、人間を人工的に創り出すこと」
「完全錬金。錬金魔術師最大のテーマだな」
「タラス迷宮にいた石人形、造ったのはアンタだったわけだ。考えてみりゃ、オーステリアや王都にいた合成獣と、あの石人形とじゃ趣が違いすぎる」
「そっちはお前、レファクールの作だからな。つーか石人形も半分は金星の管理みてえなもんだけどよ」
「《真理》――ヘブライ語だったな、あれは」
「ヒントまでやったのに気づかないお前が馬鹿なんだよ」
その通り。必死だったとはいえ、本当に間が抜けていた。
俺は、この世界に地球の言語が存在しないことを確認している。似通ってはいるし、発音だけならだいぶ近いか、同じものだってあるけれど、文字の表記は異なっている。例外はただひとつ、ルーン文字だけだ。
ならその時点で気がつくべきなのだ。
地球の文字が存在するという時点で、それを知っている人間が関わっているに決まっているということを。勝手に深読みして、地球出身の知らない人間がいるとかなんとか、そんな想像をしてしまったせいで自爆した。俺や珈琲屋という存在があるから、ほかにいたっておかしくないと無駄な思考に嵌まった。
別に、地球出身である必要はない。文字と、その意味を知っていればいいだけだ。
ならばその対象として、アーサーを思い浮かべなかった俺はどうしようもない阿呆だった。
なんならオーステリアの時点で気づいておくべきだっただろう。死んだ、というかたぶん死んでいないだろうが姿を隠したアーサーが、あんなところにヒントを残していくという発想が欠片もなかった。
「だいたい何? お前、あんな粗悪品に勝てないってどういうことだよ。あり得ねえんだけどマジで」
偉そうに宣うクソジジイに割と腹が立つが、言う通りすぎるため反論できない。
それでも言い返してしまうのは、もう相手がコイツだからとしか言いようがなかった。
「あんな粗悪品を、まさかアンタが造るなんて思わなかったんだよ」
「ああ。俺の優秀さが招いちまった事態ってわけか。罪なもんだぜまったく」
「……実際、アンタらしくなかったからな。シャルのことに確信が持てるまで、正直思い至らなかった」
「お前、意外と理論っつーより感情に重きを置いてコトを考えるタイプだからな。参謀役の癖して案外、道筋立てて物事を考えるのにがてっつーか。ま、その辺でユゲルとバランスが取れてたわけなんだろうが」
「――人造人間」
俺は言う。隙あらば罵倒を挟んでくるアーサーの、急所を一撃で射貫くようにして。
アーサーは笑った。声は出さず、ただ表情にだけ笑みを乗せる。俺の知る魔法使いの表情だ。
たとえ、それが造り物の人形だとしても。
アイリスはずっと隣で静かにしてくれていた。邪魔をしないようにという、この小さな女の子なりの配慮なのだろう。本当に、俺には過ぎた義妹だ。
「魔術理論上じゃ《喪失魔術》のひとつだったな」
「当たり前だろ。そりゃ俺にも無理だ。それができてたら、俺は《時間の魔法使い》だなんて呼ばれてねえよ。別の功績で魔法使いになってただろう」
――さしずめ《生命の魔法使い》ってところかね。
軽口を叩くようにアーサーは嘯いた。
「……その身体も人形なんだろ」
「ああ。人造人間の創造の何が不可能って、そりゃ魂と精神を――命を造り出すことだからな。肉体だけなら魔術で造れないことはないんだ。俺以外にも、似た領域に足を踏み入れた奴もいただろうさ。教団で言うなら、《水星》や《金星》はそっち方面の能力を求められて入った口だよ。《土星》もそうかね」
「でもアンタは、その問題を解決したんだろう?」
「そして、お前はその技術を、そこの嬢ちゃんの延命に使えないだろうかと思案した」
自分に言及されたと気づいたのだろう。アイリスはぴくり、と一瞬だけ身体を震わせた。
それでも彼女は何も言わない。視線さえ動かさない。俺はそれを、俺に対する信頼なのだと判断した。
「ま、着眼点は妥当だな。肉体に抱えた爆弾なら、肉体そのものを変えちまえば生き延びることもできる――なるほど当たり前の発想だ。ああ、妥当だよ。お前以外にも、同じことを考えた奴がいくらでもいるだろうくらいに。だから間違ってる」
「…………」
「だってそうだろ? それができるなら、たとえば老いたり、病気になったり、あるいは怪我を負ったりしても、肉体だけ交換できれば生き永らえることができる。なら、それを繰り返してみろ――ほら、お手頃な不老不死の完成だぜ? で、訊くがよ馬鹿弟子。そんな奴、いったいこの世のどこにいる?」
「……いないな」
「そう、そんな奴は存在しない。あの《運命の魔法使い》ですら、不老であっても不死ではない。完全な不老不死を体現した魔術師なんざ歴史に存在してねえんだ。ならわかるよな、その理論には不備があるって」
「アンタはどうなんだよ」
「逆なんだよ」アーサーは静かに言う。「俺が時間干渉魔術を確立したのは、あくまで錬金魔術のためだ。俺の専門はあくまでもそっちでな。時間干渉なんざ目的じゃなく道具だ。結果じゃなくて過程なのさ、こんなもの」
「……魔法使いの資格を、そうまで簡単に言えるのもアンタくらいだろうけどな」俺は苦笑した。「どう繋がってくるんだ?」
「詳しい説明は要らねえだろ。結局のところ、時間魔術で可能だったのは魂魄の保存と複製だけでな。完全な創造には至らなかったわけだ。――だから、現状すでに問題のあるものは解決できない」
「…………」
「今この場にいる俺は、肉体という器に俺のコピーを当て嵌めた残響みたいなモンだ。人格だけは同じだが、ほとんど人形と変わらねえ。真似するのはやめといたほうがいいぜ――普通の人間なら間違いなく狂う」
どういう気分なのだろう。ふとそんなことを考えた。
自分が本物ではない。偽者である。そんな自覚を持っていながら、人は正気を保てるものだろうか。
――想像でしかなかった。けれどできないのだろうと思う。
少なくとも、彼女にはできなかったのだから。
「訊きたいことはそれだけか」
「……いや」と俺は首を振った。「もうひとつある。シャルのことだ」
「――――…………」
その問いにはアーサーが黙り込んだ。
俺はその無言の意図を斟酌しない。止まらずにただ言葉を重ねる。
「人造人間、なんだろう……シャルは」
「そうだ」
「アンタが創った」
「俺だけじゃねえがな。ま、そうだ」
「でもあんたは今、魂を造り出すことはできないと、そう言ったな」
「ああ」
「なら少なくともシャルは、完全にゼロから創り出されたってワケじゃない」
「そうなるな」
「なら、訊かせてくれ。――シャルロットってのはいったい誰だ」
「誰だ……ね」
そう呟くなり、アーサーは大きな溜息を零して、座っている椅子の背もたれに深く身体を預けた。
懐から煙草を取り出すと、それに火をつけてアーサーは言う。
「ところで、いつまで立ってんだ、お前ら。適当にその辺、座ったらどうだ」
「……そうだな。そうさせてもらうことにするよ」
頷き、俺は手近な椅子にアイリスを促して座らせた。その隣に俺も腰を下ろし、再びアーサーに向き直る。
アーサーはこちらから視線を切り、天上のほうへと昇っていく紫煙を漫然と目で追っていた。
そして、静かに口を開く。
「俺はかつて、一番目の魔法使いに敗北した」
「……」
「わかっちゃいたことだがな。直接の競い合いになったらアイツには勝てねえ――アイツに、《運命》さえ操るあの怪物に勝てるような魔術師は、この世に存在しねえとさえ言っていい。だが、かといってアイツの思う通りにさせたままじゃ、この世界はそれこそお終いだ。二番目のババアは何もしねえしよ。つかお前だって、奴らの言う《救世》なんざ信じてねえんだろ、別に」
「……そりゃな」
「だから俺も、決定的な敗北は避けつつ、奴の邪魔ができるようにいろいろと準備してきた。お前らを――《七星旅団》を結成するよう促したのもそれが理由だ。ああ、その意味じゃマイアはよく動いてくれた」
――だが負けた。
アーサーが、この人一倍プライドの高い怪物が言う。
たとえ本人ではないとしても似合わない台詞を。
「俺の運命は縛られた。俺が直接、この先の運命には干渉できないよう魂そのものを腐らされたのさ。縛られたと言うほうがわかりやすいか――タラスであの天災には言ったがな。俺はもう、奴らが決める《世界の運命》ってヤツに干渉できねえのさ。その権利を奪われた」
「……だから、連中に協力してるのか」
「させられてんだよ。まあなんとも情けないことにな。は、笑ってくれて構わねえぜ? そりゃ俺であって俺でねえからな。奴にはもう死ぬ自由すらねえ。ただの道具ってわけだ。なにせそれでも魔法使いだからな、マジで便利だぜ、俺は」
笑えるはずなどなかった。けれどわかったこともある。
このクソジジイらしくない振る舞いが多かったのはそれが理由というわけだ。敵対していたはずの組織に、協力させられている。あのアーサー=クリスファウストが。
一番目の下に、三番目はすでに敗れている。
「とはいえまあ、奴の邪魔をし続けている以上、遅かれ早かれそうなることはわかっていた。さっきも言ったが、だからそのための準備をしておいたのさ。――あの人形はそのひとつだ」
アーサーはどこか頑なだ。さきほどからこの男は、シャルの人格を意図的に無視するような言い回しばかりする。
正直、それを止めてやろうと口が動きかけたことは否定できない。その表現は酷く不愉快だった。
だが俺は結局、奴のその言い回しを止める言葉を作れない。どうしてか、それが俺にはできなかった。
「――人造人間という表現は、この場合じゃ微妙に違う。アレは、言うなれば人造魔術師だ」
「人造、魔術師……?」
だからだろう。聞くだけで背筋に怖気が走る、その言葉にすら何も言えない。
ただ鸚鵡のように俺は、聞き慣れないその表現を繰り返していた。
「そうだ。あらゆる魔術を習得できる可能性を持った、いわば人工的に創り出された才能。それがアレだ。人形としての今の俺には魔術なんざほとんど使えねえ。だがアレは違う。アレには魔術が使える」
「……シャルが」
「俺が勝てないなら、勝てる魔術師を創ればいいって言う……まあ馬鹿な発想だったな。結果的にそれはある意味で成功して、だがある意味で完全に失敗した。俺はアレを起動せず、封印することに決めたのさ。お前らにすら教えていない隠れ家に閉じ込めてな。一番目にだって見つけられない自信があったんだがな……ったく、あの腐れババア、勝手なことしやがって。ある意味で運命を縛られるより厄介だぜ、空間の支配者ってのはよ」
吐き捨てるようにアーサーは言う。
その言葉には、奴らしい感情が込められている気がした。
「それは結局、やっぱりマイナスに働いたらしいな。アレは一番目に目をつけられた。敵として創り出したはずが、その能力を向こうに利用されてんだから笑えねえ話だよ、まったく」
「能力……」
「そう。連れてかれたんだろ、奴らに。その可能性に思い至ったから封印したっつーのにこれだ。ったく、マジで笑い話にもならねえ。つかマジであのババアは本当に何考えてんだよクソ。アレが起動する意味、わかんねーわけじゃねえだろうに。……なあおい、馬鹿弟子」
アーサーは煙草の火を揉み消すと、俺に向き直り。
そして言う。
「――お前もその気で来たんだろ? なら、早いとこ止めねえとマズいぜ」
「なんの……話だよ」
「アレは白だ。無垢で、だからこそ全てに至り得る可能性を持つ。天使にも悪魔にも、だ」
ゆえに。シャルロット=クリスファウストは。
「このまま放っておいたら、アレは間違いなく世界を滅ぼすぜ」
茶番が、思い、つかない!




