正しさをくれたサンタさん
これが投稿されるとき、僕は入院中です。少しでも見られていたらうれしいです。物語としては駄作もいいところですが、童話として伝えたいことを伝えるにはまあまあな気がします。
あるところに、ジャスティンという少年がいました。ジャスティンは心優しい少年で、お友達が泣いていれば声をかけ、お弁当を落としてしまった友達がいれば分けてあげる。家ではお母さんのお手伝いを積極的にする。絵に描いたような優しい子供でした。
そんなジャスティンの元にクリスマスにサンタさんが来るのは当然のこと。去年はおもちゃの剣。一昨年はよく飛ぶ竹とんぼ。今年は何をお願いするのかとサンタさんの間でも話題になりました。
そして迎えたクリスマス。眠るジャスティンの枕の上には大きな靴下。中の手紙にはきっと欲しいものが書いてあります。そう思い手紙を見たサンタさんはびっくりしました。手紙にはこう書いてあったのです。
『本当の正しさの答えを書いてください』
サンタさんは困りました。何が正しく、何が誤っているのか。大人でも難しい質問です。なんでジャスティンがその答えを欲しているのかもわかりません。
サンタさんは急いで神様の元に向かいました。そして問いかけました。
「人間の世界における正しさとは何でしょうか。一人の心優しい子供の疑問に答えてやりたいのです」
そう言われた神様は答えました。
「簡潔に答えよう。ジャスティンが正しいと思ったことが正しい」
サンタさんは困りました。それは答えというには抽象的で、与えるには少し強い思想に思えたからです。しかしサンタさんは何も言えません。
「ありがとうございました」
サンタさんは神様の元を離れ、ジャスティンの元に戻ってきました。もうすぐ夜明け。子供たちの目覚める時間です。サンタさんは最後まで悩みに悩んで、ジャスティンの質問に答えを残し立ち去りました。
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大人になったジャスティンは、孤児院で身寄りのない子供のお世話をしていました。昔と変わらぬまま心優しく育ちました。そんなジャスティンの前で子供が喧嘩をしています。
「こらこら、喧嘩をしてはいけないよ。何があったんだい?」
優しく聞くジャスティンに子供は答えます。
「僕のことをローエンが殴ったんだ!」
周りの子供たちも殴ったローエンを怖がっていたり、殴るなんて最低と言葉を投げています。そんなローエンにジャスティンは聞きます。
「君たちやめなさい。ローエン。どうしてユリウスを殴ったのかな?」
少し黙ったあと、ローエンは答えました。
「ユリウスが野良猫を蹴ったり叩いてるのを見て、我慢できなかったんだ。許せなかったんだ」
そう言いながら泣くローエンを抱きしめて、ジャスティンは言いました。
「いいかい子供たち。今日みたいに誰かと誰かが喧嘩をしたときは、まずは二人の話を聞きなさい。大人になる君たちを助けてくれる大事なことだ。今回責められたローエンは確かに殴ったかもしれない。それは良くないね。でも猫をいじめていたユリウスも良くない。ぱっと見ただけで正しさなんてわからないんだ」
続けてジャスティンは言います。
「その正しさを決めるのは君たち自身だけど、正しさを決めるには当たり前に知っているべき気持ちを知っていなさい。話を大きくしてしまうけど戦争なんかがそうだ。人を殺してはいけないね。でも殺さなかったら自分が、あるいは大事な人が死んでしまうとしたら?きっと殺してしまうことが正しくなってしまう。気持ちとは何が良いことで何が駄目なことかだ。君たちは優しい心を持っている。それにその気持ちがあれば君たちは正しく在れる。そして君たち自身が幸せでいられる。わかったね?」
子供たちの反応はそれぞれだ。お説教のような話に泣く子供。ユリウスを責めに行こうとするが、考えて止まる子供。ローエンに謝る子供。この子たちはまだ子供で、たくさん失敗できる。たくさん考えられる。それを支えてあげるのが大人の役割だとジャスティンは考えていました。
「お説教が長くなってしまったね。ローエンはもう簡単に人を殴ってはだめだよ。自分が正しかったとしても周りがそれを真に受け止めてくれるとは限らない。ユリウスは命を大切にしなさい。生き物はおもちゃじゃないんだ。自分が同じことをされたら嫌だろう?そして他のみんなも。無暗に人を責めてはいけないよ。今日のことは全て自分、あるいは誰かを傷つける言動だ。何かする前に、言う前に一度考える。それができる人間になりなさい。それが正しさだ」
子供たちは大きな声ではっきりとはいと言った。そんな子供たちにジャスティンは元気に言う。
「よし。みんな良い子だね。きっとサンタさんが来てくれるからクリスマスの準備をしよう」
サンタさんはこの時初めて、神様の言った言葉の意味を知った気がしました。
ご高覧頂きありがとうございます。正しさとは状況、倫理観が根本にあると僕は思います。自然では互いに干渉しない、共存のための縄張りや進化があると思います。我々人間は特に進化といいますか変化といいますか。一番個体差の激しい生物だと思います。もはや全人類別の種と言っても過言ではないのではないでしょうか。そう考えれば合わないものには干渉しない、そんな当たり前のことがより一層浮き彫りになり、共存がしやすそうな気がします。現代で多い誹謗中傷も、虐めも、パワハラなども。本当の意味での「同種」との縄張りを形成し、他には生きるための狩り以外干渉しないことができたら少しは落ち着くんじゃないかと思いますね。少し思想の強い、理路整然としない文章でしたがここまで読んでくださった方がもしいれば、心からありがとうございます




