表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

DEAD EYE(まなざし)

横断

作者: ひかりん

白い日

わたしの髪には「くりかえし」がぶらさがっている

下げ吊りの緩慢な往復が

クラクションにはじける音がする

赤信号を見上げて足踏みする

とうとつに

愛が降りてきた

空を仰ぎかけて

やめておく

見えないことを信じはじめている

高層ビルがそこにある

これが倒れるまで歩くんだ

わかっているから

それをわたしにしゃべらせて

赤信号

足踏みは、俯瞰への後ずさり

傷口

駆け込めば、痛み

離れれば、自分へのトビラ

口まねをする

さよならと言われればさよならという具合に

静けさの瞬間を数えれば

その数だけ永遠を失う

わたしは反応する

感光を待つフィルムだった

はだけたわたしはあなたの

陰影だった

あなたが踊る

そのシルエットのまえに立ちはだかる

もう、

制止することができない

抑制と抑制の間に

しみじみと繰り返される行為

青信号

ほんとうに裂けることもあるのだ

足踏みを止めて走り出す

名前を叫ばせて

見とどけるから

わたしの名を叫んで






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ