-#1- カンストとインフレ
XXXX年、YY月、ZZ日。
知らない草原の上にて。
...知らない草原の上にて??
「ここは誰?私はどこ?」
なんか、目覚めたら知らない場所にいたのだが。
「うーん...はっ!?まさか...」
ここは...異世界!?
そうだ、そうに違いない。
「ってことは...チート能力とか、ステータスとかあるってことか!?」
ステータス見る方法とかないかな...
うーん...わからないな...そもそも出せるかわからないし。
そもそも見なくても魔物とかと戦ってみればわかるよな?
「よし、魔物を探してみよう!」
...いるかどうかは知らんけどな。
―――――数分歩いてみると、魔物を見つけた。
スライムとか、そういう弱そうなやつじゃなく、
いきなり強そうなドラゴンが現れた。
「試し切りにはちょうど――」
...ちょっとまて。武器なんて持ってなくn
なんか落ちてたわ。なんかそういう能力かなんかか?
まぁいい。これで試し切りが出来る。
「うおりゃぁぁぁぁぁ!!」
そう気合いを入れて、叩き切ってみた。
わお、何の手応えもなく倒せてしまった。
「ってことは俺TUEEEな異世界転生!?」
こんなの勝ち組確定演出じゃないk
[ピーンポーンパーンポーン...]
「ふぁ?」
[あー、あー、マイクテステス、聞こえますかー?]
「だ、誰だ?」
声の主を探そうと、周りを見渡してみても、誰もいない。
[その様子を見るに、聞こえているようだね。私は神だ。この世界を創造した...な?]
どうやら声の主は神だったようだ。どうりで周りにいなかったみたいで。
「ああ、なるほど。」
つまりは、こいつが俺にチート能力かなんかを与えたやつか。
礼を述べておこう。
[飲み込みが早いようで...それで、お前のレベルを99にしたのはわかるな?]
「ああ、だからあんなに簡単に倒せたのか。」
やっぱ俺TUEEEEEEEE展開か。ありがたい。
[それで、99にしたのは理由があるのだが...]
「理由?」
なんか魔王を倒すとかそういう使命?
そういう展開もいいんじゃないか?
[その理由なのだが...この世界は時間経過でインフレしていく世界なのだ。
そして、ステータスに上限がない。]
「...?」
はて?それがなんか関係するのか?
[だが...間違えてお前に上限を設定してしまった。]
「へ?」
へ?
[だから...そのお詫びとしてレベルをカンストさせておいた。]
「...後どれくらいで周りはカンストを超えるんだ?」
[確か...あと一週間だったはず。]
「オワタ^o^」
俺TUEEEEかと思ったら俺YOEEEEかよ...(?)
続...けばいいね。