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バランス 〜自然は時として牙を剥く〜  作者: 水神朱
眠れる獅子よ、いざ吠えろ
23/49

戦う意味 拾玖

テスト・・・・テスト・・・・テスト・・・・




はぁ。

「合わせろ白銀!『土』!!」


漆黒の下の地面を勢いよく上昇させ衝突させる。それによって動きが鈍った漆黒に・・・


「ゴァァァァァァァァァァ!!!!」


「シィィィィィィィィィィィィ!?!?」


白銀が噛み付いて振り回す。






「シィィィィィィィァァァァァァァァ!!!」


「・・・ちっ!」


だが漆黒とてただやられているわけではない。その攻撃方法の性質上、どうしても近距離の必要がある(インファイトになる)白銀に対し、反撃として噛み付いたり、突進したり、尾で薙ぎ払ったり、触手を打ち付けたり・・・。元々結構な重症だった白銀はまともに食い続けていたらすぐにあの世逝きだろう。


故に・・・




「自分の身ぐらい自分で守れよなっ!・・・『水』!!」




俺が出来る限りカバーせざるを得ない。


俺の出した水によって、白銀へと突進していた勢いを殺された漆黒が一時下がり、俺と白銀もまた息を整えるため距離を取る。・・・・・・いや、白銀は突進していってるな。バカなの?



しかし少なくとも俺の天力(エーテルギフト)?じゃあ大した有効打が出せない以上、白銀の攻撃力は今や必要不可欠だ。早々に逝かれてもらっては困る。だから基本、白銀が攻撃にまわり俺が防御などのアシストにまわる。戦術なんて理解できるわけがないから、俺の細かい動きが重要になってくるわけだ。





とはいえ、だ。



「シィィィィ!!!」


何を思ったのか俺へ向かって突進してきた漆黒相手に、俺は笑う。



「【拳魂武術(けんこんぶじゅつ)】・・・・・・【壊弾(かいだん)】!!!!!!」


「シィィァァァ!?!?!?」




別に俺が加害手段を持ってないとは一言も言ってないんだよなぁ!というかむしろこっちの方が「本業」だぜ!?さっき覚醒したばっかの天力よりも精度は数段上なんだ!例えAランク蝕食でも、効きにくくはなってるかもしれねぇが、効き目がないって訳じゃないだろう!



「シィィィ!!!!!!」



怒り狂って血走った目で俺に突進してくる漆黒。・・・・・・だけどなー。




「ゴァァァァァァァァァァ!!!!!!」



「シィィ!?!?」




その漆黒に対し、真横から突進してきて牙を突き立てる白銀。


こうも一方的だと流石に可哀想になってくるな。攻撃を食い続けているせいで漆黒の身体も白銀と同じくらいボロボロになってきている。そんな状況で、実質2対1を強いられている漆黒には、同情せざるを得ない。・・・けど



「【拳魂武術(けんこんぶじゅつ)】・・・・・・【嵐髃足(らんぐそく)】!!!」



「シィァァァ!!!」



こっちもお前を倒さなきゃなんねーんだわ。




「ゴァァ!!」


「【拳魂武術(けんこんぶじゅつ)】・・・・・・【虎王(こおう)】!!」





「シィィ・・・・・・・シィィィィァァァァァァ!!」



「『金』!!」



虎王(こおう)】と白銀の噛みつきを同時に食らった漆黒が、触手を振り回して俺たちを引き剥がそうとする。だがさせない!!地面から飛び出した鉱石たちで触手を叩き落とす!回復の隙は絶対に与えない!



「シィッ・・・!!」



「ゴルァァァァァァァァァ!!!」



「シィィ!!!!!!」



白銀が動きの鈍った漆黒にすかさず噛み付いて引き摺り回す。そして俺だってそんな隙を見逃すわけがない。



「【拳魂武術(けんこんぶじゅつ)】・・・・・・【武雷(ぶらい)】!!!」



「シィッ・・・ァァァァァァ!!!」



たまらず漆黒がのたうち回るが、噛み付いている白銀が逃さない。ブンブンと振り回された漆黒とふり回している白銀によって周囲の木々は吹き飛び、岩岩は砕け、地面が抉れている。


だがそんなことは関係ない。この戦いももう大詰めだ・・・!このまま、畳み掛ける!!!





「シィィ・・・・・・・・・」




・・・なんだ!?漆黒の身体がなんだかブルブルと震えて・・・・・・





「シィィィァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」





「ゴァァァァァァァ!?!?!?!?!?」



「ぐぅっ・・・!!!!」











・・・・・・っはは。まじかよ。


今目の前で起きた現象についつい笑いが込み上げてくる。




漆黒・・・あいつは・・・・・・・・・()()()()()()()()()。しかも、全部の鱗を。



脱皮の応用か?いやそんなことはどうでもいい。問題なのは()()()()()()()()ってとこだ。ほぼ0距離で食らった白銀は、下顎が喉の半分諸共吹き飛んでいる。


・・・・・・咄嗟に『土』と『水』で防御した俺にも・・・その防御すら貫通した鱗が一枚、飛んできた。すかさず避けたが・・・。



「ゴフッ・・・・・・。掠っただけで・・・・・・これか・・・・・・よ。」



()()()()()()()()()()()





・・・・・・・だが。






「ふ、・・・・くくっ。・・・こんな奥義を・・・・出すほど・・・・追い詰められたってこったな?」



銃弾すら弾き飛ばすと言われる蝕食の硬い鱗。それを全て飛ばしたということは。



漆黒に防御手段はもうない。





「ふっ・・・・くっ・・・・・畳み・・・・・かけろぉっ!!!」




ああもう、痛みで自分がちゃんと喋れてるのかもわかんねぇや。だけど俺の目には、瀕死状態の漆黒と・・・・・・



明確な戦意を残したまま突進する白銀の姿が映っていて・・・・・・・・・・・










「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」



「【拳魂武術(けんこんぶじゅつ)】・・・・・奥義!!【全世壊(ぜんせかい)】!!!!」












あー・・・・・・・疲れた・・・・。

決着。

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