第一話 裏切られたらやり返す。そりゃ当然だろ
俺は笠井 奏多。
高校一年生だ。
顔は平凡、体格も平凡。
だが、性格は良い、という噂が学校中で回っていた。
そんな俺には中学の頃からの友人が三人居る。
そいつらとは本当に仲が良く、親同士の関係もいい。
信用していて、誰よりも自分を分かっていてくれて、
そいつらが居るお陰で学校生活を充実しているのだと思う。
そんな充実した生活をしていたら、俺は学校で暴力を振るい人を怪我させたとデマが流されていた。
俺はすぐに親友達ならと助けを求めたが、相手にしてくれなかった。
あの時の冷酷な視線は今でも覚えている。
怖い。何故?。
何でだよ。
そう思ってもそれに打ち勝つ程の動作を起こせない俺は
結果、不登校になってしまった。
不登校になって気付いたが、デマを流したのは親友達だったらしい。
もうあれから時間が経ったからかもう何とも思えない。
そう思いたいだけなのかも知れない。
悲しさと憎しみが混ざる。
その混ざった物が動作を生もうとしている。
でも俺はそんな事さえ許されない。
一度つけらてしまった烙印は永遠に剥がれないのだ。
いくらに俺が現状を打破しようとしても、
どんなに正論を語ったとしても、
それは変わらない。
人間である限り。
そして昔とは違う最悪な生活、栄養を摂ることも怠り、
ただ寝て、食べてを繰り返していたある日、
その時は丁度コンビニに栄養の偏った食べ物を買いに
行っていた。
その帰り道、
俺の目の前に神秘的なら扉が現れたのだった。