漫才「接待」
お笑い実力刃という、素晴らしいネタ番組があります(テレビ朝日 水曜日夜23:15~)。
7月28日の放送で、MCが出した4つのフレーズを織り込んだ新作漫才を制限時間内に
作って披露するという企画が放映されていました。
なすなかにしさんはじめ4組の方は、いずれも素晴らしい漫才を披露して下さったのですが、
厚かましくも、自分も、この4つのフレーズで漫才を作ってみたくなり、無い知恵を絞りました。
織り込むべき4つのフレーズは、< >で、くくっています。
A=ツッコミ、B=ボケ
題「接待」
A 俺たち、接待ってされたことないけど、気分いいだろうな。
B 下心ある人がご機嫌取りに飲ませ食わせするだけだろ。
A でも俺の好みを下調べして、全部してくれるんだぜ。最高。
B 君の好みといえば、コアラのマーチの眉毛コアラを探して
欲しいとか、<美味しいかき氷が食べたい>。
A 部活帰りの女子高生かよ。接待は、料亭で懐石料理が定番。
一度行ってみたいんだよ。
B「社長、お待ちしておりました。キレイどころ取り揃えて」
A「今日はよろしく。おい、誰もいないぞ。キレイな人」
B「両手を出して。ワンプッシュで、バイ菌を消毒」
A「キレイどころじゃなくて、キレイキレイのハンドジェル」
B「向島の芸者が控えております」
A「嬉しいね」
B「血圧、視力、心電図、全部診てくれます」
A「芸者じゃなくて医者だろ。いいから、料理始めて。今日の
料理は何かな」
B「ふぐ鍋、カキの土手鍋、湯豆腐です」
A「<冬じゃないんだから>」
B「失礼しました。夏の懐石料理。鮎尽くしと松坂牛をご用意
します。お酒は、最高級のワンカップ」
A「競馬場の昼飯かよ。飲めや歌えになるんだろ、料亭って」
B「わかってます。歌のご準備できてます。曲は讃美歌312番
『いつくしみ ふかき』」
A「教会の結婚式かよ。とにかく飲んで食べるよ」
B「どんどんお飲み下さい。ところで先日お願いした契約の
件ですが、ぜひ我が社の新製品をお願いします」
A「わかっとる、わかっとる。性能は良いし使いやすい。
5百台かな、いや千台発注しようかな・・・」
B「ぜひよろしく」
A「お願いはわかったけど、おい、こんな接待ダメだ」
B「いけませんか?医者が足りない?」
A「違う。俺の好物が無い。頼み事したんだろ。持って来いよ」
B「すみません、とんだ<忘れ物>してました」
A「思い出しゃいいんだよ」
B「はいコレ。パリッと割って美味しいな。浜松名産<うなぎ
パイ>」
A「わからないヤツだな。色が金色で、誰もが喜ぶ物だよ」
B「わかってます。うなぎパイの箱が二重の底になってます。
下の方に、金色の物を潜ませてます」
A「これこれ。金色でズッシリ。コレもらってこそ接待。
でも、ちょっと形がまん丸すぎだな。紐もついてるし」
B「ええ、こうやって首からかけます。お願いですから、
かじらないで下さい」
A「俺が欲しいのは金貨」
B「せっかく美誠ちゃん水谷さんから借りてきたのに。
金貨よりもレアものですよ」
A「そうそう。接待文化は日本の金メダル、って、いい
加減にしろ」