冒険の始まり
1
『経験値を10獲得
レベルが1上がり、10になりました。』
「やったーー!ようやく、俺もレベル10になったぞーー。嬉しすぎるよ!」
「やっとレベル10になれたのね、翔君。これで、翔君と一緒に冒険ができるー。」
「おう。さーて、俺にはどんな神スキルが与えられるのかなー。ほっっんとに長い道のりだったよ。さぁ、確認してみよう。」
『レベル10になりましたので、スキルを習得できます。
あなたのスキルは、【体力強化】スキルです。』
「、、、ねぇ、有紗、、俺のスキル、【体力強化】っていうスキルで、これだけなんだけど、、。どうしよう。。あからさまに戦闘向きじゃない雑魚スキル丸見えなんですけどーーーー!!」
「あら、スキルはたった一つしか与えられない上に、攻防関係でもなければ、サポートでもないようね。じゃぁ、さようなら。私は、勇者さんのチームに参加することにするわ。」
「おいおい、有紗、なにを言っているんだ。冗談はよしてくれよ。俺もきっと何か役立つよ!二人で交わした、約束果たそうよ。」
「やめてよ!!そんな最弱の手で私に触れるとはいい度胸ね。だいたい、スキルが一つって何よ。戦闘する冒険者には、普通、2個付いてくるものなの。つまり、あなたは、故郷にでもかえって農場を経営しろってことなの。あ、あなたには、帰る故郷もないわね。まぁ、そこら辺の家畜の世話でもしてなさい。」
「いきなり、どうしたんだよ。今まで、同じ目標を掲げて、やってきたじゃないか。俺が、愛でまといと分かった途端、邪魔者扱いかよ。同志以前に、俺たち友じゃなかったのか。共に行こうじゃないか。お願いだ。」
「いい加減にしてくれる?私、弱い人には興味ないの。あなたのレベル10到達があまりにも遅かったから、気になってただけ。それがこんな雑魚スキルのために待っていたなんて、時間を返してほしいわ。じゃあね、さようなら。」
「待ってくれ。俺は戦え、、」
「うるさい!ウィンドストーム!」
「ぐああぁぁぁ。。。有紗、、、待て、、行くな。。。」
「、、、、強くなって翔君。。」
ドスッ。。俺は最も信頼していた有紗からの攻撃で、意識を失った。
「大丈夫ですかー??おーーい。生きてるーー?」
なんだ、ここは。確か、有紗に魔法を撃たれて、意識を失い、、、有紗はどこだ!!
「おい、有紗!どこだ。出てこい。お前が手を抜いて生かしてくれてることも、俺を戦いの世界から遠ざけようとしているのもわかっているんだ。」
「あのぉ、だれをお探しですか?もしかして、その有紗さんっていう人なら、あなたをこ・・」
「早く出てこい!ちゃんと話し合おう。俺もお前と戦う。一人で行かせはしない。有紗ーー、どk・・」
「うるせぇーーーー!このくそ男が!まず、目の前にいる美少女の私のことを視界に入れろや。あと、人の話を無視するな。殺ってまうぞ我!!」
「あ、ごめん。居たんだ。君は誰?ここはどこ?有紗っていう金髪ショートの魔法使いを見ていない?俺は彼女を追いかけないといけないんだ。こんなところでゆっくりしている暇はない。教えろ!」
「質問の多い人だわね。まず人に名を聞く場合は自分からでしょう、翔。」
「なんで、俺の名前を知っているの。え、ストーカー?」
「そんなわけがないだろう。まぁいい。私の名前は、藤宮ノア。君は知らないだろうが、君の母の姉、桜子の娘、だから、君のいとこにあたるわけだ。まぁ、君が知らないのも無理はない。私には冒険者としての才能があって、6歳の時から、このギルドで暮らしているからね。君は当時、3歳とかいうお子ちゃまだから知らないだろーねー。バブバブー。」
「いとこのノアさんか。冒険者ってことは、6歳の時にレベル10に達したってことだよね。俺なんて、今日、18歳でようやくなのに。やっぱり、俺には才能がないのだろうか。」
「あぁ。君が才能ないことなんて、生まれたときに私は知っていたよ。ただ、異常なスキルを持っていることも知っているがね。」
「なんですか?ノアさん、俺の異常なスキルっていうのは。」
「あ、気軽に、ノアって呼んでもらって結構だ。それは今はこれから冒険者として、戦っていくうちにわかることだ。行っただろう。ここは、ギルド。そこら中に冒険者がいる。初心者どうしでパーティー組んで、何か依頼を受けてこい。」
「いや、その前に有紗はどこにいる。」
「あぁ、あの可愛い子のことか。君にはすべてが不釣り合いだ。やめておきな。」
「そんなことを聞いてるんじゃない!」
「まぁまぁ。そうカリカリしなさんな。彼女なら君をここに連れてきて、帰ってたよ。家畜の世話でもしとけなんて言われたんだっけ。君の寝言はうるさかったよ。まぁ、そんなこと言うのに、こんな場所に君を連れてきた理由、君にならわかるだろう。最後に、彼女から伝言だ。『あの夜の悲劇を忘れなければ私たちは強くなれる。待っている。』だそうだ。期待に応えてやれよ。私からは以上だ。じゃぁ、あとはがんばれよ。」
「ノア、ありがとう。有紗に必ず追いつきます!」
ここからだ。俺の冒険はここからなんだ。必ず、有紗とあの約束を果たす。。。。。俺ってこれからここで何をすればいいんだ。
「ノアさーーーん!!ここに置いてかないでーー。なにしろとー。」
あいつ、すぐどっか行きやがった。まぁ、これからは一人でいきれないと、有紗に追いつけないってことだよな。まずは、掲示板の前に行ってみようか!!
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