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私が私である物語  作者: 黒い狼
9/11

第8話 孤立とリン

「おはよう。」

私は、教室の扉を開けて特定の誰かにする訳でもないが挨拶をした。

すこし、ざわめきが起きていた。

だが、ひとり返事をするとまたひとりと「おはよう」と返してくれた。


一歩また一歩自分の席に近づいていき

机の横に鞄を置いて席に座った。


授業が始まり、私はひとり黙々と授業を受けるのだった。




その日は何事もなく。

また次の日も

その次の日も

何事もなく日常が過ぎていくのだった。



8日後、私は千華が亡くなった場所を通りかかった。

自然と千華の言葉が頭の中に蘇る。

涙が出て止まらなくなってきた。


「ごめん…なさい。本当に……ごめんなさい!」


泣き崩れる私に誰かが抱きしめてくれた。


「もう泣くな。誰もお前を責めたりしないから」


「優君……、なんで?」


「ひとりじゃない。お前はもうひとりじゃないから」


その言葉でまだ涙が出る。

優君の手を強く握って。

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