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私が私である物語  作者: 黒い狼
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第4話 後の始まり

何で里奈あんな事したんだろう?

里奈が私に好意を持ってた。そんな気がしていた。

だからあんな事をしたのかな?



「まだ起きてるの?」

ドアの前にママがいた。

「ごめん。ママ」

考え込んでいたら1時になっていたらしい。

「今寝るから」



(昨日の事でママに心配をかけた。

あの時は私を見るなり駆け寄って抱きしめた

。力強く抱きしめた。)



「ほら。早く寝なさい」

再びママの声が聞こえ、「はーい」と返事をして

眠った。


朝を迎え、私は外出した。

何も考えず。


「何やってるのそんなところで?」

「えっ?」

振り返ってみて見るとクラスメイトの優君がいた。

「だから何やってんの?」

「えっ⁉︎…その……」

「何もなかったら一緒に映画館行こうぜ。

友達にドタキャンされてさ」

「わ……わかりました!」

「何で敬語なんだよ?」

そう言うと私の手を握って歩き始めた。

「ちょっ⁉︎」

手を離そうてしたが優君はそれでも離さなかった。

「お前小さいから迷子になったらこっちが探さないといけないだろうが」

「っ…私!別に小さくなんかないですっ!」

調子が狂う。いつもは優君こんなことする人じゃないのに。


「ちょっと聞いてもいい?」

「ああ、いいけど」

「どうして私に優しくするんですか?」

「なんでだろうな。いつも明るいのに今日のお前は今にも死にそうな顔してたからな」

「そんな事!……ないです」

私は顔を伏せながら言った

「また敬語になってるし

まあでも違うんだったらいいんだけど」

それ以降映画館に着くまでお互い無言だった。

手を繋ぎながら。

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